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Surely
だれのものでもない両手で だれかを傷つける 呼び鈴がおれの耳に 爆発している やり過ごすことのできない咎に身をふるわせて やはりだれも おれを諒解しないというところで 合点する 他人の顔に鉈を下ろして、 それでもだれに気づかれないままで終わる きょうのことはぜんぶ忘れる、だれかがいったように忘れる それでも、おれはおれを赦せないでいるんだ ラジオがいう、──あの世は天国だって、 おれはおもうんだ、 それを地獄の住人たちに伝えてやれよって 雨のなかで待たされている多くのひとたちに伝えてやれよって それがお好みの事実ならねってさ でもおれもまた通り過ぎるんだ、退場役のエキストラのひとりだってことに気づく そして多くの物語が中断された路地をあたりまえのように去ってしまうんだ だれのものでもない両足でおれを傷つける 自分自身を獲られない躰でもって、 あしたが祝祭であるかのようにふるまいつづける 人形の家に灯りが点りはじめた むかいの養老院で人生を終える老人たちの幸福さに焦らされ、 じぶんの顔を忘れてしまった一瞬を スクリーンに投影しつづける きのうことはぜんぶ憶えている きみに話したように憶えている それでもきみはきみを守り通しているんだ かの女がいう、──光りが嵐を超えてやって来るって おれはおもうんだ、それを春を待てないひとびとに教えてやれって 闇のなかで待ちくたびれているひとびとに教えてやれよってね それがお好みの真実ならねってさ きっとだれもが足搔いて来た、過去と現実の磁場のなかで 自身の行いすら忘れたやつらに罪をってな きっとだれもが足搔いて来た、過去と現実の磁場のなかで 自身の言葉すら忘れたやつらに罰をってな それが当然のことなんだ、きっと やつらが存在している事実の胸糞で、おれはいつも嘔きそうになって、 トラックがスタックして停まる道のむこう側で絶えず見張っている警官たちの家庭を 不道徳に充ちた笑みでもって、やさしく葬ってしまいたくなるんだってつぶやくのさ やつらの存在している事実がまるでうそっぱちだったってことにしたいくらいにね、きっと。
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Surely ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 243.3
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-12-30
コメント日時 2025-01-01
項目 | 全期間(2025/01/02現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
思い出しては書き換えて、しばらくたったら忘れてて、あるきっかけでまた思い出してヴァーヴァーなって、うらんだり、うらやんだり、で、また忘れてる。「養老院」って言いまわし使わなくなったねー
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