衣食住が足りていても言葉が足りない
そう言って君は僕の顔を見た
でも、実際できる事とできない事があるんじゃないかな
僕がそう言うと君は僕の頬を平手打ちした
部屋中に肌の鳴る音が響いた
それから君は瞳から水分を流した
零れ落ちる液体
水だ、水
僕はただそれを眺めていた
足りない言葉とは何だろうと考えてはみたものの
僕にはさっぱり分からなかった
言葉を探して
電柱の下
女子高生の鞄
アスファルトの割れ目
野良猫の口の中
注意してみたけど見つからなかった
ただひとつ分かった事は
僕と君とは別々の人間だということだけだった
僕は社畜のように働いて
住宅ローンを返していた
ゲームと漫画を読むのが好きだった
その間ずっと
君は花を育てていた
パンジー、チューリップ、向日葵、秋桜
君が花を育てているのを
僕は何とも思わなかった
強いて言えば暇なんだろうと思っていた
ただそれだけ
それだけだ
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 267.0
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ポイント数 : 0
作成日時 2024-12-15
コメント日時 2024-12-15
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/22現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:267.0
2024/12/22 02時54分09秒現在
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人はわかり合えないのかな?読みやすかった。わかり合えるという幻想を捨てられません。淋しい。
0きょこちさん!ちーきょこさん!おはようございましたーぬおおおおおおおおマジ僕のこと書いてるやん!どうしてどうしてってオモイマシタヨー(勿論細部は違いますが)胸がいたいですねー >僕は社畜のように働いて 特にここなんか4年前の自分っすねー >その間ずっと >君は花を育てていた >パンジー、チューリップ、向日葵、秋桜 妻は花が好きで今でも庭で育ててますねー秋桜はないけど 今はうまくいってるつもりであるけど、やはりお互い理解しきれないところはありつづけるのだなーとずっと感じていますねー分かってほしいのではなくて分かってあげないとなんだなーと…日々の何気ない会話もねー大事大事ああああああああ「電柱」登場してますね!ありがとうございました。
0人と人は決して分かり合えない。故に交わす一言一句は重いもの。これを忘れると傲慢な振る舞いになってしまいますね…
0人はわかり合えるという幻想、私も未だに捨てられません。けれど、たまに心が折れます。あまり、考えてはいけないのかな?
1僕のことを書いてると思われたのですね。そうかもしれません^_^ わかってあげれたら、お互いがそう思えたら少しは歩み寄れるのでしょうね。 コメントありがとうございました!
1みかんさん、こんにちは。 そうですね。一言一句は、本当に重いものだと思います。 でも、人と人とは違う人間なので価値観が合わないとわかり合えない場合もあるかもしれません。ズレが生じるのは仕方ないのかな?それを傲慢と感じる人もいるかもです。
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