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「子どもっぽいよね」 言い放つ会社の人は白髪交じりの髪を無造作に結び 化粧気のない顔で年甲斐もなく フリルのついたワンピースを身に着け出勤している ため息をつきながら乗った エレベーターの全身鏡に映った僕の 顔には隈が浮かんでいて 幽霊に指をさされて仲間だと言われそうだ ああ、昔から読んでいた本を執筆した研究者に 聞きたいことがあったのに あっけなく死んじまった 調査法は誰かに伝授できたのだろうか あの世でも研究しているのだろうか この世に取り残された僕と通話できる機械を発明してくれよ 人が最初に忘れるのは声からで ああ、書類のチェックに人生をささげている僕は 死んだらシュレッダーにかけられるのだろうか 匿名希望でお願いします タバコ休憩の代わりにトイレへこもり 開くスマホゲームの 光り輝く画面を見つめる 大人を押し付けないでくれよ 誰もが責任逃れの世の中なんだから これくらいの逃避行いいだろう /////////////(^Д^)プギャー/////// デモ行進が続く道を テレビで映し出されるそれを 僕はどこか他人事のように見つめる そして羨ましい気持ちが 「子どもっぽくて何が悪いんですか」 と言い返す勇気すら僕には持てなくて ああ、研究者よ あなたの生きた証が詰まった本だけが残りました 研究対象すらも恨めしくなり、僕はガチャの課金をやめた
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作品データ
P V 数 : 179.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-12-14
コメント日時 2024-12-14
項目 | 全期間(2024/12/22現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文