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振り返るといつも赤
真っ赤な空は昔の擦り傷 熟れたいちごを踏んで 滲み出た ルビーの涙が忘れられない 感傷 傷ついて 傷つけて 夜に堕落してゆく 欠陥の寝息 知らんぷりしてた 血にまみれた身体に 世界はもう甘くない 燃える星、いつの間にか遠かった 遺伝子よりも微かな匂い 心臓を包むどろ水を かき分けて 嘘を辿っていくたび 思い出せそうな 造られた絵の具じゃ表現出来ない 土曜の夕焼け ほんとの煌めき
振り返るといつも赤 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1200.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-27
コメント日時 2018-03-19
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんばんわ、貴音です。 夢葬から作風が変わったと思ったのですが そうじゃなくて心境の変化から来る 夏野さんの新しい詩の表情だと勝手に思っております。 もし仮にそうだったとして こう言ってしまうのは酷い事なのかも知れませんが 悪い感情の状態で詩を書くと、自分の濃い部分が出て来て それが魅力だったりするのです。 元気がない時はディズニー短編アニメーションを見ると 元気になれますし、詩のユーモアをもらえてお勧めです。
0貴音さんこんにちは!いつもコメントありがとうございます。 悪い状態で書くとかえって良くなるというのは凄く分かります。人生イージー、楽しいことだらけなんて人はそもそも文章を書かないような気がします。私が詩を書いているのはその時の感情を残しておきたいからですが、書いただけでなくそれをネットしているのはどこかに認められたいとか誰かの記憶に残りたいという思いがあるからだと思います。 ディズニーのアニメという発想は無かったです!小さいの頃の純粋な瞳に戻れそうでいいですね。オススメありがとうございます。ユーチューブで見れるのか借りたり買ったりしないといけないのか分かりませんが、今度探してみますね。
0ネットしている→ネットに投稿しているです。間違えちゃいました。
0「真っ赤な空」としては広大な夕焼け空を思い浮かべたのですが、傷の真っ赤な血の色が夕焼け空のグラデーションに投影されるということは苦痛が和らいでいるかもしれないし、逆に上空いっぱいに広がっているという意味ではトラウマなのかもしれず、どちらの気持ちなのだろうかと思いました。 しかし、実際この詩では「傷ついて 傷つけて 夜に堕落してゆく」「燃える星、いつの間にか遠かった」と言われながらもまだ輝きは見えているのであって、本当は傷はその中間状態にあるのかもしれないように思います。傷ということに関しても、私としての感傷はあざのような感じがあり、却ってここで擦り傷として表現されることにはもっと鮮やかさがそこにある感じがしました。「熟れたいちご」にも何か固まりかけている途中の血のような痛みがあるように感じますし、「遺伝子よりも微かな匂い/心臓を包むどろ水を かき分けて」「造られた絵の具じゃ表現出来ない」にもそうした完全には固まってはいないまだ鮮やかな血のような感じを受けます。 語り手自身も(或いは世界自身が)最早今では「血にまみれた身体」であり、それ故に世界は「熟れたいちご」のようには甘いものではなくなってしまっているのですが、しかしそれでもどこか微かな匂いがあり「ほんとの煌めき」も残っているのであって、このようにどちらにだけにも偏らない姿勢はこの詩の一つ良いところであるかもしれないなと思いました。
0全体として、赤く、熱を帯びたような、ふんわりと柔らかくも毒のあるイメージを抱きました。
0沙一さん、こんにちは。コメントありがとうございます。私は自分がもうピュアでは無いことを知ってるからこそ子供の頃のような汚れのない心に戻って綺麗な詩を書きたいと思っているので、純真さを感じていただけたようで凄く嬉しいです。
0Rixia_7oceansさん、こんにちは。コメントありがとうございます! 私にとって夕焼け空は汚れた世界を知らなかった頃、友達と遊んだ帰り道の楽しかった思い出であり、もうそれが失われてしまったことへの悲しみを湧き起こすものでもあります。 2つの感情の間でぐらぐら揺れてどうしようもなく切なくなることが結構あるので、どちらかに偏らないところが良いところかもしれないと言ってもらえてとても嬉しいです。
0漣さん、こんにちは。コメントありがとうございます! みんな綺麗なままじゃいられないから、綺麗な詩にも毒を入れたくなります。
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