流れよ涙 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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流れよ涙    

冬の日は穏やかに暮れ あなたが去ってひととせ 庭の薔薇は幾千も枯れた 夜の帳は永遠に閉ざされたまま 空を舞う雲は朱く波は黒く鳥は声もなく 私の兎は飢えて骸となった うなだれた兎を抱く私の後から 闇夜の中松明を掲げて黒衣の葬列が進む ぱちぱちと爆ぜる火の粉を金粉のように撒き散らし 月もない浜辺をひたひたと歩む 足あとは波にかき消されて残らない 竪琴が奏でる葬送の旋律は雲間に消え 指から転げ落ちる桜貝の貝殻は吹雪のように撒き散らり 波のまにまに消えていく 果たされなかった約束 噓の蕾にくちづけを 瞼は割れた硝子窓 流れよ涙


流れよ涙 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 404.7
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-12-02
コメント日時 2024-12-09
#現代詩
項目全期間(2025/04/13現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:404.7
2025/04/13 19時54分38秒現在
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    作品に書かれた推薦文

流れよ涙 コメントセクション

コメント数(3)
三明十種
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(2024-12-02)

行間は詰めたほーがええのではないかと(僕は)思いましたよーまぁ好みの問題になりますけどねー詰めたほーが「流れよ涙」に向かって凝縮していく感じが出るよーな気がするんすよー

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黒髪
作品へ
(2024-12-06)

叙景が比喩のようになにかの意味合いを帯びていますが、もっと明確にメッセージを 強調するといいのではないかと思いました。ただ、美しい言葉を心掛けて書いておられる ように思い、楽しめました。

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熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-12-09)

素晴らしい詩ですね、美しい。音も意識しながら丁寧に書かれています。たとえば、「撒き散らり」という言葉や、タイトルの「流れよ涙」など、小さな違和感のある表現を、音で包みこんで届けてくる感覚がします。 一つ、気になったのは四行目で、「永遠に」という強い言葉を使わずとも「永遠」を描ける方だと思ったので、どうなんだろう、と思いました。「帳」の口の動きに引き付けられてきたのかもしれませんが、たとえば前の行の「幾千も枯れた」という表現で、「永遠」も伝わってきています。 後半、兎と葬列の展開については、ちょっと閉口してじっくり味わいたいくらい、好きです。 次回作も期待しております。

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投稿作品数: 1