停泊 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

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すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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停泊    

夕暮れと夜の 青いあわいに沈む 地平の果てまで続く畑たち そんな海のような 彼方の中 ぽつんと浮かぶ島のように バス停は存在した それは錨 僕を未だに縛り付ける日々の その事象の現れ 天井に吊るされたランタン ページに印刷された文字さえ 照らすのにおぼつかなく 夜の果て あの人の言葉がこだまする 「君のいない朝の素晴らしさを考えるんだ、いつもね」 血のような涙 あるいは涙のような血 魂からそっと流れ出る何か 僕の足はずっとそこに浸ったままだ 無色透明の水銀の雨が 慈雨のごとく降り注ぐ夜の果て 缶コーヒーの最後の一滴を喉に沁み込ませ 僕はそっと目を閉じる


停泊 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 574.6
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-12-01
コメント日時 2024-12-04
#現代詩
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
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 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:574.6
2025/04/10 10時34分56秒現在
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    作品に書かれた推薦文

停泊 コメントセクション

コメント数(8)
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2024-12-01)

「君のいない朝の素晴らしさを考えるんだ、いつもね」 かっこいいですね。

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テイムラー隆一
テイムラー隆一
田中宏輔さんへ
(2024-12-01)

コメントありがとうございます! 今までの詩だと相手からの好感度高めという感じの設計だったから、そこを少し変えてみたというべきか……

0
田代ひなの
田代ひなの
作品へ
(2024-12-01)

"あの人の言葉がこだまする 「君のいない朝の素晴らしさを考えるんだ、いつもね」" ↑このフレーズから、あの人から見放された悲しさ、喪失感が伝わりました。 主人公はあの人の思い出や面影を忘れられず、今でも未練を抱えたまま苦しんでいるのかもしれませんね。

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テイムラー隆一
テイムラー隆一
田代ひなのさんへ
(2024-12-02)

コメントありがとうございます! まあ、実際この主人公はそういった感じでしょうなあ……。

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三明十種
作品へ
(2024-12-03)

テイムラさんかと読んでおったのですがテイムラーさんなのですねーラーと伸ばしちゃうのですねー(停泊)だからいずれは(錨)をあげて出立せねばならぬよねー思いその場に半分ぐらい残したままで、あとの半分は(僕)が持っていくのかなーなんてね…世界は(僕)と(君)で構成されてるのですからねー >天井に吊るされたランタン >ページに印刷された文字さえ >照らすのにおぼつかなく 揺れ動く感情とゆーか心情とゆーか

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テイムラー隆一
テイムラー隆一
三明十種さんへ
(2024-12-03)

コメントありがとうございます! なんかパチモン感あって面白いじゃん(元ネタ:田村隆一) よし、ランタンの描写がいい感じに機能してる

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秋乃 夕陽
秋乃 夕陽
作品へ
(2024-12-03)

誰かがいない朝の素晴らしさなんて想像すらしたこともなく、それでも美しく残酷な情景のなかに溶け込む詩の素晴らしさは感嘆たる心の振動を訴えてくるものがありますね。

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テイムラー隆一
テイムラー隆一
秋乃 夕陽さんへ
(2024-12-04)

コメントありがとうございます! ボカロ曲や近代詩をまぜまぜしてできた……案外、この2つのジャンルは相性がいいんだよなあ……

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投稿作品数: 1