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煙草とマフラー
煙草から出た白い煙が澄んだ冬の空に浮かんでいくのを眺めながら、その女性は物思いに耽っていた。 吸う為に外した赤いマフラーにニオイが付かないように、煙草を持つ手から距離を置いて、それでも離さないように握り締めていた。 彼がくれたマフラーも、彼に勧められたこの銘柄も、 全てはもう過去の物だとは分かっていても、手放す事はまだ出来そうにない。 彼女の頬には、 瞳から溢れた水滴の跡がわずかに残っていた。
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煙草とマフラー ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 207.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-29
コメント日時 2024-11-29
項目 | 全期間(2024/12/05現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
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構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
瞳から溢れた水滴は涙の事だと思うのですが、雨滴の事かも知れず、勿論雨滴と考えると、瞳から溢れたと言う表現と整合性が取れず悩むのですが、雨滴の可能性についても考えたくなる詩です。「彼がくれたマフラー」と言うフレーズにも立ち止まりました。彼が手編みで編んだのだろうか、買ってくれたのであろうかと想像力を飛翔させてくれるからです。
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