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林檎
赤のコントラストが映える畑の一角で、私は林檎をひと齧り。 広がる甘さに身を任せる。 静寂を飲み込む足音を鳴らし、あなたは表れた。 近くの林檎を乱暴に毟り、平らげる。 そんなに急がなくても、林檎は逃げたりしませんよ。 そう声をかけた。 なにを言っている。急がなくては、あいつらよりも多くの林檎を食べれないではないか。 そう怒号を飛ばすあなたに私は黙って微笑み、背を向けた。 あなたはきっと、激烈な成功を賛美するのでしょう。 けれど私は、穏やかな幸せを賛美する。 あなたはきっと、皆よりも多くの富を成功に求めるでしょう。 けれど私は、皆を包み込む愛を幸せに求める。 あなたは、皆に愛されたい。 私は、皆を愛したい。 芯だけになった林檎が一つ、また一つと地に伏す音が聞こえる。 嗚呼、なんてもったいない。 甘美な旋律の身を預けながら、そう独りごちた。
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林檎 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 215.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-18
コメント日時 2024-11-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
林檎という象徴を使って、欲の程度を表していますね。控えめな私と、貪るあなた。 この二人の関係性が、ややあいまいなところがあり、まだ改善の余地はあると思います。 文章は整っており、イメージとメッセージも持たされていますが、内容にもう少し 哲学的な探求があると、いいと思います。この詩自体の価値を決めるのは、言葉の詩的 表現だと思いますが、ややぬるい。厳しく追及してほしいと思います。
0アドバイスありがとうございます。確かに二人の関係性は曖昧すぎた気がしますね…その他指摘点も私なりに改善してみようと思います。
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