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神曲劇俳優『コメディアン』
なにが歌なる 大局観をうしなひてうたびと數千名皆焚書 通名庸氏へせまりしは見も知らざりし國民党人民てふ噂 恐怖政治されども恫喝なさざりし政府のいつあるか蟷螂仔 すくはねばおもはずがばとたてり瀕死の霜月の鶺鴒一羽 各各街区へ緘口令看板のつるししめあげられて朝 日差す 世間は忙しくもうつりぎはが際へ家家の窓白障子へ戸鎖し まちがつた戰爭が閑散たる學校の廊下にあらたしくたつてゐた 貿易摩擦かすれかすれて駒留の火車の輪の下 糜爛白菊 世界観揺らぎつつある一名の名こそ轟くは曲々し、求むるは民 義しき顔をしこの善人の惡相そいよよ極まれり就任会見 グレート・アメリカびくと眺むれば観覧車へあかき骨錯綜 翁が身へふりかかる李花こそはしろからば黑變す百若葉 惣領息子ならましも得る跳馬ゆ車止衝突事故のちの松葉杖 あしびきのやまひにきたる召集の一枚をまぬがれよとりもなほさず 李花鶯図その枝に春霞なす衣手ふりしかば散るはたまみづ 鶯衣蛇衣なす和服店試着部屋にて累々たるへうつそみ ただちにも影響したり米屋儀兵衛特級種一俵一二〇〇〇〇〇円 雪椿一〇キロ袋小路にてひきづるをとめへ酢の香 立待 翌へ満月 あはひには十五にして元服の裾捌きせし見事月代 前髪まだあげそめずしてかかる睫へ芥子色の兄がたつなり 期間工日当手取二万円就航機へ日の丸の旗画きては 技術的革新いへども戰闘機の火箭のきつさきとは凶器的なり 軍需工場は轟々と吐きいづる排水管ひろがれるは白河 みづからを討たず建てる石棺以前なす十二基の熱核炉へ 穢る 戰争が創れる自由主義國家なりいづこよりもたらさるる富ぞ トレイよりこぼる種入鴉麥混ざる白砂糖まみれの麵麭が 一デナリの桜餡麺麭あがなふには一刻の資本労働をなさざれば ガシュリンの一斗缶を水母なすただよへる洲へうちながす 就航機胴部へとジェット・エンジン内部断面図その百にぎざぎざ 吸風口へきりきざむは飛び入りぬ鳩の風切羽 橄欖の枝もうせたる きりぎしへたつ忠魂碑に鳥兜百ばかりたてて 死後も死せよ 微風的養老院に肩欠けてさくら荘なる門ありて寄入らず 昭和戰争といはざるはなぜか無駄死の銀蜻蜓かかる蜘蛛の巣 あのはなは蘇りの丘に君の名を違へて不逢の末までを枯れたり 特攻隊員若咲きの朴散らふ遅春時のゆふやみへ鴉 おめおめと生延ぶる天皇陛下へ感謝せよこなる世はきみがためなるぞ 万歳に見送りしを忘れたか靑草民、時つ風へなだれたる果レイテ ふたたびの開戰通知受けぬまで政争いざこざ 他國にもゆめは 國家総動員法衆参両院通過議事堂招聘白色レグホン あにうへはいさごとなりぬさざれなす懸崖の菊蔭なせる裏の葉 砕けたる華燭の骨がちりぢりと千鳥の羽へ雲母と耀ふ 舞踏會かへりに進駐軍兵曹と擦れちがふ 防火壁にて 名ばかりに隣家がドーベルマンに毒餌与へり國際議事士 白百合の咲き匂ふ花圃一段目なにやら眉目秀麗なる兵員が 女男の契りはいぎたなくせるものぞましてや共喰なす羽蟻塚 B‐29単機あららぐ敵艦は大和へ特攻せむに敬礼せよ、きみ 汝敵をいつくしめばや洗脳教授喉許へロザリオは 棘冠の天皇陛下ひざまづきてみづの洗礼名を受く をかしき 日米万歳いふにおよばずきみたちの死地は弾薬につづられている 百鳥図へと超写実的なる駒鳥、鷲、うつろひやまざる國に諸翼を 天皇ほろびてほろぶは醜き戰爭の記録 謹慎なぞするものか
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神曲劇俳優『コメディアン』 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 117.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-14
コメント日時 2024-11-14
項目 | 全期間(2024/11/15現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文