蓮の葉から水をいただくのは
いつまでも胸を腐らせたくなかったから
とまらない水の流れのなかで
とまってしまっては腐敗してゆく事実のなかで
いつもとまる夢をみていた
青い風があらくれるのは
誰よりも出口を求めて苦しむから
スズランの香りに立ち止まることだけ
鼻腔を出入りする粒子を数えることこそが
それだったとしても
止まらないことで一枚一枚剥がれ落ちることが
実感でありひとつだけの方法だと
語り続けた冷たい風たちは今も
くるくると転がり絡まり続ける
なにかしようとすればこちらが奪われて
流転共同体となりその渦は肥大する
いまはここで空を口に含むこと
わずかな香りの風をとらえて離さないこと
己をてごたえなきものにすることだけを
ねがうことなく唱えるしかできないのだけれど
いずれにせよ糸玉は自壊するしかなく
あとにはたくさんの肺病やみが
久しぶりの陽を浴びに生れ落ちて
ただの繰り返しのひとつの相がまた宿る
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 213.5
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作成日時 2024-11-07
コメント日時 01:30:00
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/15現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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2024/11/15 15時43分34秒現在
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お坊さんに警策してもらったときのことを思い出した。寝ていなかったのに、覚める感じ。読めてよかった。
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