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四駆スカンクラップアドロッカー
スマホの画面がキラキラしてる/両成敗には /いたらないけど魚の彼は/邪魔をするのね あと八分しかないっていうのにラインの通知 とまらないからもう/カンゼン飽きラメ気分 なの/なのがほろ苦レモンがライムなビター でベタでスイートな/二月ゆくのに更衣もう いちまい着ていいかなまだ一肌脱ぐ気はない 詩って知っていますか人肌やわ肌鮫肌もち肌 /粟の立つ肌なにこれさむい昨日の気温が/ ウソみたいな三寒四温 いらっしゃいませ当店 の顔は地下二階入り口 でごさいます顔が地下 二階でございますから 当店は地下四階にござ 居ますかお客様、当店 のお客様は入り口でご ざいます顔きゃくさま の入り口は読点でござ いますかお客様の入り 口の顔は地下二階にご ざいますかお客様顔が イラっとしちゃいませ 目玉とり外し洗イタイ くらい花粉にやられテレる春の日差し/化学 物質わずかに感じる烟る新宿の中心のあたし /の心中は察しなくてもいいさまたげないで サマーまたげないで/梅雨の後にきっと思い 出す想い出だすおもいだす重い夏/なんって ことよりぽっかり空いた/心の穴あのひとの 不在/横置きのカラーボックスに縦にピタリ と収まる桐箱に/最期にアイツ抱いちゃった って友達っていいね/いいよねトビラとじる 2016年、友の両手に収まるサイズになった父に捧げ詩
四駆スカンクラップアドロッカー ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 816.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-21
コメント日時 2018-02-24
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
朗読音源 https://soundcloud.com/user850776306/an8fc0ln6g2p 私にとっての父の死は生活から地続きで、美化するようなものでもなくてただただそこにあるものでした。だからいつもとからない調子で書いているし読んでいます。
0あ、いつもと変わらない、です。
0朗読も聞きました。真ん中の部分(朗読で一気にテンポアップする部分)が特に好きです。こういうスタイルのだーっとリズムにのって言葉を紡ぐ系の作品、自分も時々試そうとするんですが、なかなかうまくいかないのでちょっと嫉妬しました。「の心中は察しなくてもいいさまたげないでサマーまたげないで」のフレーズとか特にやられたな、、と思いました。同時に朗読は特にどこかお坊さんのお経のようで、毎週生ゴミを出さないといけないような温度感の日常にピタッと死の影が寄り添っているような感覚がなんだかとても鮮烈で、亡くなったお父様に捧げられたという最後の注意書きがたとえば、台所の三角コーナーのなかの生ゴミの臭いと同じくらいに生々しく感じられたりもしました(さっきまでゴミの整理をしていたのでこんな例えでスミマセン)。
0survofさん、コメントありがとうございます。人が亡くなったというのに嘆き悲しむでもなく、言葉遊びだらけでふざけているように見える詩にはコメントしづらかったですよね(笑)。スミマセン。 まあでも、これが私の弔いの形なので。めちゃめちゃ泣いたりもしたけれど、笑って見送りたかったんです。どうしたって私はいき詩ているし。生活しているし。毎日のように生ゴミだって出るし! そして朗読まで聞いてくださってありがとうございます。私は基本的にお経読み(?)です。主にリズムに乗ったものを読みたくなるようです。感情みたいな余計な肉付けは好きではないけれど、つけるならとことんやります、元演劇部なので(どうでもいい情報)。
0初めて見る詩の形で、感心してます。 死に対してポップな飾り付けをしているような表現に、やはり人の死に日常性を感じない、呆気にとられたまま、なんだか実感わかないようなところを感じます。
0社町 迅さんへ コメントありがとうございます。 〈初めて見る詩の形〉というのは詩行全体でつくられたフォルム、見た目のことでしょうか? そうであれば、この詩は本来縦書き用に書かれたもので、中央にぽっかり穴が開く形状にしてあります。父の遺骨は納骨堂の、ロッカーみたいな小さな扉に収まっていて、それをイメージした形でもあったりします。 それと、〈死に対してポップな飾り付けをしているような表現〉と書いてくださったのですが、私の詩は常に、言葉遊びやらリズム遊びやらでゴテゴテに飾り付けがしてあります。なので、いつもと変わず書いた=生活の延長として書いた、となるのです。 一般的な日常を描いたわけではなくて、私にとっての日常を目指していました。ごめんなさい、ずいぶんと説明不足でしたね。
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