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焦燥
私は、いつから無気力なのだろう。いつまでも変わらない自分に嫌気が差し、気力が削がれる。美しい娘よ、其方は何を見ている。その光で私は自らを騙してしまいそうだ。時折見せる死の淵のような目は、私の心を惹いてやまない。 頼りたまえ、縋りたまえ、信じたまえ。 其方の言う全ての言葉は、紐である。本質的なキミに近づく為の、紐である。 其方の見る全ての物は、光である。キミの本質を透かせた、色取り取りの光である。 其方の聞く全ての物は、詩である。キミの本質が詠まれた詩である。 戻りたまえ、離したまえ、疑いたまえ。 其方の歩む全ての道は、未来である。進まぬべきは私がキミに見ている、蜃気楼である。其方が触る全ての物は、記憶である。離すべきは私がキミに縋る為の、僅かな手掛かりである。 其方が見る全ての夢は、虚構である。疑うべきは、私がキミに抱いている想像である。 救いたまえ、救いたまえ、救いたまえ。 嫌わないでおくれ。 逃げないでおくれ。 放さないでおくれ。 全ては選択である。私の選択である。 どうか、導いておくれ。
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焦燥 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 271.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-29
コメント日時 2024-11-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
まず、美しい娘=詩について 書かれているとして読んだ。私、美しい娘、其方、キミ、 とだいぶ乱れている かたいことばで置かれているので、受け取りづらく、このまま雰囲気に飲まれてみた。と、これは詩における多彩な解釈自体を表しているとすれば、そこから文面を読み取っていくことで、あとは読み手を通した時どうみえるか、だとおもうけど、解釈の核やタグを何処に打つか。とおもったとき、やはりtitleにある焦燥と、初連に見える実像のようなもの、「私は、いつから無気力なのだろう。いつまでも変わらない自分に嫌気が差し、気力が削がれる。」に戻ってきてしまった。じゃあ別の読みをしてみる。美しい娘とは理想や幻影。それに対し私は葛藤している。titleに焦燥とあるけれど、焦っているようにも苛立っているようにもおもえない字面ではあります、けど心のなかではだいぶ冷静になり、こうやって書き表わされていくのかなと。この物自体を書き表す際の心情だとしたら??
0全ては選択である。 ほんとですね。
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