フランチェスカイエロー - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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フランチェスカイエロー    

二つだった、いや、一つで よかった うらやましくて、豪雨 一人、部屋に 夕焼けを吐き 指をひたした いつだったか 考証の必要な マイケル・ジャクソンの歌にあった     地球で一人の特等星の光 計算に計算を重ね演算された またとない点 うるさい、高鳴れよ、怒り おかあさーーん 蜻蛉つかまえたよー 蜻蛉を、つかまえたんだよー 街灯、当然、ぼとぼとと落ちる うわん、椀々 あれかな?、あれなのかな? 食べかけのアストラは 挨拶を忘れた? 相方を忘れた? いや、会い方を忘れた アジフライみたいなもの 明け方に四散しただろ? 見通しの立たないまま 厚着をして 口もうまく動かない それでよかった それでもここを 天国に造園してゆく 大口叩くなって? いやだよ、ばーか



フランチェスカイエロー ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 663.1
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2024-10-28
コメント日時 2024-11-06
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
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叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:663.1
2025/04/10 16時15分56秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フランチェスカイエロー コメントセクション

コメント数(8)
A・O・I
作品へ
(2024-10-28)

5連目いいですねー実におもしろい。この詩は音読するとはえるでしょうねー ノリノリにするかしんみりするか、きっとそれぞれの見解は読むことで生き生きとしてくるのではないでしょうか

1
澤あづさ
作品へ
(2024-10-28)

題名をググったとたん、フランチェスカという黄バラに目を奪われました。これはすてきな色ですね。黄バラのろくでもない花言葉を耽美に塗り替えるにふさわしい。よくもまあこんなうってつけの題名を選んだものだと(下記解釈のうえで)感服しました。 自傷を思わせる不穏な詩ですが、まったく陰惨でなく、さりとて軽薄でもなく、描写に(自傷という解釈のうえでは)充分な説得力があり、すばらしい抒情です。ツカミがよすぎて相対的にオチが軽くみえましたが、この投げやりに自傷をやめた感(という解釈)、わたしは大好きですね。

1
トビラ
A・O・Iさんへ
(2024-10-30)

A・O・Iさん、ありがとうございます。 A・O・Iさんのコメントで、解釈ということに理解が深まりました。 物事には共通と個別の部分があります。 それは普遍と特別とも言い換えられるかもしれません。 たとえば、朗読であるなら、読む文章は共通。 読み方は個別。 A・O・Iさんの仰るように、読み方はノリノリでも、しんみりでもいい。 読み方の違いは魅力である。 そういう個別を輝かせるのは、共通・普遍なんだと思いました。 共通のところをちゃんと踏まえるのは、大事なんだと思います。 共通をちゃんと踏まえることで、個別が生きてくる。 読み方に幅がある文章というのは、芯のしっかりとした文章なのかもしれないと思いました。 芯・共通・普遍がしっかりしているから、色々な読み方に耐えれるのかな、と。 まあ、現状まだ仮説ですが。 少しは真に迫れてるかな、そうだといいな、という話です。

1
トビラ
澤あづささんへ
(2024-10-30)

澤あづささん、ありがとうございます。 フランチェスカイエローは、油絵の具の名前なんですよ。 高級絵の具で、今は廃盤になったので、もうなかなか手に入らない感じですね。 残念です。 絵の具を見ていた時に、このフランチェスカイエローという黄色の絵の具を見て、抜群に響きがよく、強く印象に残りました。 自傷、たしかにそういう読みもできると思います。 この詩には痛みがあり、その痛みの発生元をどこに求めるかは、読み手のものです。 陰惨な雰囲気がないのは、個人的に陰惨さをあまり好まないからかもしれません。 軽薄でないのは、痛い時はやっぱりそんなに軽薄ではいられないからかな。 冒頭は無意識から出ているから深みがあるかもしれません。 最後の方は、たしかにもう少し深められると思います、精進精進ですね。 余談というか、独り言みたいなものですが、最近、労働とは美しいものなのかもしれないと思うようになってきました。 労働のろくでもなさに目を向けると、本当にどうしようもない気持ちにもなるのですが、それでも、労働は人生の一部分をかけるに値するものなのかもしれないと。 なぜそう思ったのかと言うと、一生懸命働くと自分の中に清々しさがあるからです。 賃金が低くても、キャリアがなくても、仕事がきつくても、胸の中を吹き抜ける風を美しいと感じる。 その美しさは、人生の一部を注ぐのに十分な価値がある。 そう思うようになってきました。 突然の自分語りは不要かもしれませんが、お菓子についてくるオマケみたいなものだと大目に見ていただけると幸いです。

1
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-10-31)

特等星の光は一つの方がいいと、第一連と第三連が関わっているのでしょうか。難しい。けどとても良い詩です。特に第二連の、夕焼けに指をひたすなんて、好きな表現です。 この詩における「高鳴る怒り」が少し見えてこない。いや、想像をすれば、なんだか愛する子どもを失ったことへの怒り→天国の造園という表現に容易に繋がりそうな部分はある。しかし、それだけの詩じゃないだろうなと、思ってしまう凄みみたいなのがあります。 良い詩でした。

1
田中宏輔
田中宏輔
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(2024-11-01)

まとまりのないところがいいですね。

1
トビラ
熊倉ミハイさんへ
(2024-11-06)

熊倉ミハイさん、ありがとうございます。 特等星の光のところは、どちらかというと、オンリーワンのような意味合いで書きました。 言葉には「音」の要素と「意味」の要素があると思います。 最近は「音」に力点を置いて書いていますね。 「音」は詩の中心なんじゃないかと思ったりもしますよ。

1
トビラ
田中宏輔さんへ
(2024-11-06)

田中宏輔さん、ありがとうございます。 詩もまた、言葉の天体のようなものなのかもしれませんね。

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投稿作品数: 2