夏のニガテ克服号!
ライバルと差につけよう!
自己紹介カードを書き進める手が
【将来の夢】
いつもここで止まってた。
母の言葉を思い出しながら、諦め顔で書いた
「医者」
翌年は、
「公務員」
と書きました。
母に言われるがまま通った空手道場
いつからか狭い町をうろついて
ぴったり一時間後に帰るだけ。
ある日、
月謝の入った封筒を落としてしまって
涙を浮かべて探し回った視線の先で
知らないおじさんが封筒を蹴飛ばし、
封筒は側溝の中へ落ちていきました。
父がバスケ部だったから入ったバスケ部
運動神経は父譲りで
新入部員の中ではよくやってる。
五時に起こされて朝練に行って、
顧問の顔が怖くてただ走った。
初試合、
突然パスがきて放った、
レイアップシュートは味方のゴールに入りました。
小学校教員になりたくて入学した大学
楽譜の読めない僕が
ピアノを弾くとは思わなくて、
ドレミの文字を書き込んだ。
同期たちが一列に並ぶ教室で
震える声で弾き語る
海は広いな 大きいな 月がのぼるし 日が沈む
二番は歌えませんでした。
年末の大掃除
何シーズンも前から積もり続けた
雪山の前で溜め息をつく
するとたちまち雪崩が起きて、
大地一面を埋め尽くし
雪崩からはみ出た一冊が、
足元にパタリと落ちた。
夏のニガテ克服号!
ライバルに差をつけよう!
真っ白な懈怠の束を
悴む手でキツく縛る。
上を向いていた表紙を
そっと裏返して縛り直しました。
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 332.6
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-26
コメント日時 2024-10-26
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:332.6
2024/11/23 19時02分29秒現在
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ニガテ克服号。とはおもしろい発想ですね。号外号外!ということでしょうが、ここに描かれた鈍臭い、あるいは間抜け?というような人物像は愛嬌もあっておもしろいお人柄なのですが、そんな人物が懈怠、なんて難しい言い方するかな?とは懐疑的ですね。他に何か言わせ方はなかったのか?と思って間抜けな私も立ち止まってしまいました。
0生活を物語る詩は多いですけれど、自分も含めて、皆、自分の表現がひねくれてる事に、この作品で、気付かされると思った。表現にとても現実味が有ると感じました。また、私はそこに面白さを感じました。 表現方法、アプローチの仕方って、大事だなって、再度、思い起こしました。当然の事の様ですが、多分、びーれびって、そういう技術、技法を意識している人、少ないと思う。笑
0メルモsアラガイsさん、コメントありがとうございます! 過去の、特に小中学生の時の嫌な思い出が積み重なっているイメージだったので、確かに「懈怠」は浮いているかもしれません。一年くらい前に書いた詩なのですが、ここの言葉選びは当時も悩んでいた気がします。 詩の中でイメージを一貫させることは私自身かなり大事にしたいと思っているので、参考になるご指摘でした。嬉しいです
0野良○弧さんコメントありがとうございます! 私も、表現方法だったりアプローチを変えながらいくつかの詩のスタイルに挑戦している最中ですが、こういった過去の思い出したくないものに触れる時が最もリアルな自分を曝け出していると思います。そして辛いです。 書いてる時の自分の辛さが言葉に乗っている感覚を頼りに、それ読み手の心を動かしうると信じているので、そのような反応をいただけてとても嬉しいです。励みになりますありがとうございます
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