別枠表示
風林火山
甲斐のお山に日が落ちて 家路を辿る道すがら お宮の木立のその陰に みっともねぇ子が座ってる おまんはどうした泣いとうけぇ 黙ってうつむく醜女ぼこ 言い囃されて嗤われて 悔しさ噛みしめ暮れなずむ 私のお顔が醜くて 突き立てられる後ろ指 心に刺さって抜けなくて 私はますます醜くて おまんらどうして苛めるでぇ 口には出せねぇこの気持ち お山に夕闇にじんでも 心が帰れる場所がない 「其の空虚なること風の如く、其の孤独なること林の如く、内なる苦悶は火の如く、其の諦念たるや山の如し」 「内心の知り難きこと闇の如く、黙する叫びは雷の如く、激涙の疾くして岩をも砕くに至る者は哀切なり」 甲斐のお山に日が昇り 家路を辿る道すがら 路傍のお花に朝露の 小さな雫が光ってる 透き通る風に撫でられて 潤んだ瞳がふるえてる こぼれた雫が弾け飛び お花が小さく笑ってた
ログインしてコメントを書く
風林火山 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 642.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-17
コメント日時 2024-10-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
#定型
0お弟子さん、ありがとうございました。
0懐かしさと物寂しさ、聞き慣れない言葉のなんとも言えない妖しさに引き込まれました。甲斐とあるので山梨のほうの甲州弁でしょうか。 自然の営みには常々己のつまらなさを学びます。自分の体も常に自然と連動していてこの世の一部なんだということを人はすぐに忘れてしまいますね
0ぺえ太さん、ありがとうございます。 そうです甲州弁です。地方の方言って使い方次第で日本的で独特な世界観になったりしますよね。 ほんとはみんな自然の一部で、ほんとはなんでもお互いさまだと思うんですけどね...
0