銃痕が疼く携帯に添い寝します
ヴィンセント・ゴッホの
君の言うヴィがくどくて
逃げろ冬
木枯らしを
シュレッダーにかける音が好き
パキパキこだまになって煙る字
爆発が
アイスのコーンの中で防げた
太陽や、月が一つしか無い訳は、
あ、ちょっと待って。そこ右折
鉤括弧
バニラの香りがするからさ
折って珈琲にちょっと入れるね
顔文字も
のっぺらぼうで
酒うまい
曇天の景色が点滴されている
ツノから馬が
生えたから
ユニコーンはユニコーン
なんだよ
青空に蕁麻疹の花咲いていた
早くビデオを返しに行かなきゃ
電柱の横にトイレットペーパー
置けばみんな野グソにハマると
思うんだ
手品師の指もみそ汁には勝てない
血尿がうにょうにょ
生気と混ざり合って光る明朝
足裏は生命線の割に早死
ハンガーはブーメランじゃない
からむなしい
太陽を迎えに行くぞと
ギアを入れ、演歌を流した
君を丸呑む
炎色反応だけをあつめて
あなたはいっつも
賭けばっかり
春になる前に、
世界の迷路集を買い占めないと
いけないから、
合コンはゴメン
山茶花が折れるまで吐いた白い枷
コーナーを
曲がり切れないベビーカー
僕は曲がり切り取られ円環
メジャーのうずまき部になって
世界を謀る
おっぱいがやわらかいなどと
おもうな
心臓が蚊になりたがって
ぷーんぷんぷ
空も汗水たらして働いているのに
中央分離帯ときたら
茶封筒
舞台の隅で
薄い春
かわくレモン
朝の仮眠になぞられて
日々をころがり
くだけて風
ひとりでさ
天然水がぶ飲みしてさ
こんな部屋だから、
また飲んでも、さ
転び落ちかける朝焼けあぶね
天候が雨ならえくぼは香ります
催促を
けんけんぱして
逃げる兄
洗濯が終わるまでは銀河を見てる
あいづちに色をつけるなら赤茶色
フレキシブル
響きが好きな君、ブリキ。
人質のてるてる坊主がゆれている
ここの珈琲、冷めにくいなぁ
あなたから、
代名詞の臭いがしたの
はやくピリオド、
つけて踊って?
月にいた猿がこちらを振り向いて
盗みかけてたオレンジをもどす
傘だけが一人歩きする街中で
バターを売りたい気分だったさ
傷を負い太陽たっぷり盗まれる
最初はグーが空に特攻して
チョキはチフスにやられ
パーはパー振る
ポッケ底
ビスケットのくずの感触
もしかしたらやさしさの骨
ゴミ出しの日を間違えて
ふて寝する
鯨が遠くで鳴くまで眠る
この栞、八十億枚コピーして
北極に走り出したらどう?
たましいを捜して針が回ってる
時計見てると、ふくらはぎつる
落ちている不安を何発か込めては
夕陽を狙い撃てずに前進
錆びかけの梯子をゆっくり
降りてくるような朝焼け
地面はやわい
爪見ると
分かり合えない
境がある
どんぐりがやわらかくなる
夕暮れに石ころを追いかけて
蒔く時雨
さんずいに異論はないけど健忘症
幽霊がうっかり映した黒焦げの
森を観て吐く とろける批評
鶸の雪
足跡を見て爺ちゃんは
沈む強さをまた考える
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 430.6
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-10
コメント日時 2024-10-15
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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2024/11/21 23時34分48秒現在
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口語詩句投稿サイト72hにて、余剰な卵 名義で投稿してきた短歌や短詩などの作品を50作品、厳選いたしました。 お楽しみください。
0なかには汚ッねえな~って思うのもあるけど、半分くらいは刺激的で唸りました。面白かった。どの句がどうだといちいち取り上げませんが、これだけ上げて半分なら上出来だとおもいますよ。フックとかよく言われけど、野球に喩えるならカーブ。ゴルフならドローでしょうか。曲げてタイミングを外す効果ですかね。そしてシュート。フェードヒッター。これは抉るような切り返し。たまにエッジを効かせたフォークなんてのもお得意ですね。もうその辺りの言葉を操るセンスは習得されておられる。と私はみているので、あなたの作品を読む眼は厳しくなるとおもいます。頑張ってください。
1#X https://x.com/ao10ji/status/1845801662335840583
1口語詩句集と言うコンセプト。行分け俳句、行分け短歌が思い浮かびましたが、あまりそう言うコンセプトではなさそうです。短歌的抒情とも無縁だと思えます。詩に徹したのだろうと思いました。
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