フィラデルフィアの夜に 54 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に 54    

 フィラデルフィアの夜に、針金が消えていきます。  夜になってもハイウェイには多くの自動車が物凄いスピードで行きかっています。 トラックもタンクローリーもスポーツカーもパトカーも。  生物を拒絶する濁流を思わせる速度で瞬く間に消え去っていきます。 そんな凶暴な流れの中をひとつの影が入り込んだのです。  赤ん坊でした。  一体何があったのか、赤ん坊がその固いアスファルトの急流に座り込んでいます。 傍らには母親が、フェンスの外で周囲の人に押し留められています。 フェンスの下には大きな穴、そこから歩き始めたばかりの赤ん坊が潜り抜け、入り込んでしまいました。  大きな岩石如き影が、やってきます。 地面の小さな命の影を一切確認する事ができずに、その勢いのまま。 重厚にもほどがある古びたトラックが、来ます。 ハイウェイの真ん中で、小さな影と巨大な影が合わさろうとした時です。 巨大な影がさらに大きく大きくなり、何もかもを飲み込んでいく。 誰もが見覚えのあるものが、飲み込んでいく。  赤ん坊とトラックの影が合わさろうとした時、その瞬間。 溢れ出てくる。穴が隙間が空いた、細く太くもあり、塊でもある物体が。 人間の骨が、強烈な圧力で湧き上がってくる。  トラックの狂気の速度で回転するタイヤに踏まれ、巻き込まれ、突き刺さり、砕け散り、 遂にはそのトラックを押し返し、破壊した。  赤ん坊がいるその一点から、なおも人骨の噴射は止まらない。 反対車線にも飛び散り、流れ出し、溜まり出す。 人骨が溶岩の如く、そのハイウェイを支配し始める。  何もかもが、ハイウェイの上を動かなくなる。 絶え間ない人骨の大噴火以外。  トラックもタンクローリーもスポーツカーもパトカーも消防車も救急車も。 この場所に来たけれど、何もできずただ立ちすくむ。  朝日が昇る頃。 小高い山が、人骨だけを材料にできあがっていました。 数多くの自動車が行きかっていたあのハイウェイの上に。  周囲の建物まで飲み込みながら、人骨が山を作り上げていました。 誰も彼も、茫然と。あまりの光景に、ただ唖然と。 佇むばかりです。  その時、母親の胸に抱かれた赤ん坊が、天に向かって手を振りました。 そこには七色の雲が、彩雲が、太陽の近くを通りすがった時にプリズム効果で七色に虹の様に鮮やかに変化していました。  赤ん坊が手を振る度に、細く細く長く長く、あの膨大莫大に積み上がった骨が、細く細く長く長く、細く細く長く長く、変化していったのです。  まるで針金の様に、元々針金でしかなかったかの様に。 細く細く長く長く、細く細く長く長く、細く細く長く長く、細く細く長く長く。 針金でしかなくなりながら。  そして、天の彩雲へと向かって行ったのです。 いつしかあの大きな山となっていた人骨は、嘘の様に消えていました。 あの彩雲は消え、赤ん坊は疲れて眠っています。 幸せそうに、眠っています。 「永き間に渡り輪廻し流転する一人の人間の骸骨、骨の集まり、骨の集積はこのヴェープラ山の如き大きなものとなるであろう」 そう赤ん坊の母親は、天から聞こえたと言います。 でも意味はまるでわからないと答えました。 赤ん坊はただ、幸せそうに眠る、それだけでした。


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フィラデルフィアの夜に 54 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 383.5
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-10-06
コメント日時 2024-10-07
#現代詩
項目全期間(2024/10/18現在)投稿後10日間
叙情性00
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閲覧指数:383.5
2024/10/18 21時29分25秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 54 コメントセクション

コメント数(3)
羽田恭
作品へ
(2024-10-06)

>「永き間に渡り輪廻し流転する一人の人間の骸骨、骨の集まり、骨の集積はこのヴェープラ山の如き大きなものとなるであろう」 原始仏典 イティヴッタカの一節です。

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中田満帆
作品へ
(2024-10-07)

ハイウェイの叙事詩というべきか、ただ描写がいまいち冗長で圧縮が足りないとおもいました。

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羽田恭
中田満帆さんへ
(2024-10-07)

確かにそれはあるかもしれません。 ここ最近延々と独特の冗長な文章ばかりの原始仏典を読みふけっていてその影響が出た可能性があります。 指摘感謝です。

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