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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

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新生    

遠ざかっていた詩のリズムを 探した、探せば逃げる波音か 逃げ水のように、 風を切る   はるかとおくをてにとろうと 真夜中に部屋をみまわした  猫が崩した本の山から一冊 ひろいあげる、  あぁ、そうか  窓を開けて風を感じるとき 耳鳴りのなかまた草原をかける   蜃気楼情報が発令されました、蜃気楼情報が……   地平線も水平線もひかりに曳きなおされていく  風に倒された草になって  歩いてきた馬に食べられた  そんな夢をみた、そして朝だ



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作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 1105.1
お気に入り数: 1
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2024-10-04
コメント日時 2024-10-25
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項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
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閲覧指数:1105.1
2025/04/10 12時50分16秒現在
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    作品に書かれた推薦文

新生 コメントセクション

コメント数(12)
エイクピア
作品へ
(2024-10-04)

蜃気楼情報とあるので、想起したのですが、芥川龍之介が自殺した年につまり、芥川龍之介が昭和2年に発表した「蜃気楼」と言う小説がありました、賛否分かれる小説で、最高傑作とまで評価する人もいたみたいですが、作者自殺した年に執筆、発表された小説なので、いろいろと物議をかもしたのでしょう。この詩ではその後風に倒された草が出てきます。生きていた馬に食べられたことと相俟って、その象徴的意味を考えることがこの詩を解明する事に成るのかもしれません。

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九十九空間
九十九空間
作品へ
(2024-10-04)

好きな作品です。「意味」はとても分かりやすい作品で、改めて解釈する余地はないと思いました。一方で、「意図」はところどころ分かりませんでした。特に、最後「風に倒された草になって/歩いてきた馬に食べられた」で終わりますが、なぜそのような終わり方にしたのか、不思議だと思いました。ある種のユーモアというか、「オチ」みたいなものだろうか、とも思いました。

0
ほば
エイクピアさんへ
(2024-10-04)

恥ずかしながら芥川の蜃気楼は名前しか知らず読んでおりません。さっそく図書館で探してみます。馬や牧草、昔は私にとっては当たり前の風景だったのですが。まさにもう蜃気楼のようです。

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ほば
九十九空間さんへ
(2024-10-04)

そうですね、あまり単純な作りだと思います。意図を語るのは好きではないですが、私は馬や猫をよく作品に組み込んてわるな、と最近、気がつきました。 馬と言えば関係ないですがちょうど寺山の競馬題材のエセーと詩を読んでいました。馬も猫も犬と同じく人に近いですね。 自由に何かこの作品からみえたら教えて頂けたらありがたいことです。

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湖湖
湖湖
作品へ
(2024-10-04)

暗示的で空想的で詩的、不思議な印象の詩に感じました。富山の蜃気楼を思い出した。それをみて何を感じるのかなと。

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ほば
湖湖さんへ
(2024-10-06)

なんの映画だったか蜃気楼を報せるアナウンスが入る作品を観た記憶があります。映画の内容よりもその情景がとても印象的でした。そのときのことがわきだしたのかもしれません。

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熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-10-24)

「はるかとおくをてにとろうと」しがちですよね、人間は。この詩の主体は詩人でしょうが、「猫が崩した本の山から一冊」、その一冊の本の感動や、自分の純粋な動機を忘れてしまう時がある。そういった詩でしょう。 九十九さんも言及されてますが、最終連は、客観視すれば本当はなんてことない場面です。馬が草を食べているにすぎない。ただそれが草目線になることで、風に動じず近づいてきた馬の生命力と、草の命の儚さが同時に描かれる。 詩のリズムを取り戻すためには、この最後のように、蜃気楼のように、ちょこっと目線を屈折させるだけでいいのかもしれません。 良い詩でした。

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ryinx
作品へ
(2024-10-24)

探しても、さがしても逃げ水のように、遠ざかる、  けれど、あるとき、ふいに視えるものがあるのだと想います、

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メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
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(2024-10-24)

~そんな夢をみた、そして朝だ。 例えば物語に書かれた小説の中で主人公に言わせるのなら続きがあるので納得できる。詩でこんなオチを着けちゃダメだなあ。なあんだ夢か。になるでしょ ?

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ほば
メルモsアラガイsさんへ
(2024-10-25)

あぁ、たしかにさめちゃいますね。やり過ぎました。

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ほば
熊倉ミハイさんへ
(2024-10-25)

遠くに手を伸ばす、遠い過去に手で触れる、詩や小説だとそれが可能な気がしますね。実際には身近なものを飛び石にするように、その断片に触れていきある日、林檎の皮をむいている時に断片同士が組み合わさって、一瞬だけ遥か遠くまでいける。純粋な動機を何処かに置き忘れたまま。まぁ、誰かがそれを拾ってくれたら幸いですかね。 最終連についてはまさに、です。自分以外のものとも生命を共有しているような感覚が僕に詩をもたらせてくれる気がします。

1
ほば
ほばさんへ
(2024-10-25)

ある時に、ふと、まで待てなくて、書けないと苦しむのか、苦しんだから、そのある時、ふと、がやってくるのか。同じ場所にいながらある時に違う景色が視える。、そんな一瞬。

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