何もかもが嫌になった、よくあることだ
帰り支度を整えている部屋
五時になりかけていた
責任転嫁と反省 きっと全部雨のせい
纏わりつく湿気に体調不良を添えて
今わざわざ黒いビニールで
このじめじめごと私を包んで
ご丁寧に雨から守って
帰るだなんて出来やしねえよ
ミディアムレアの脳みそ
いつかの夏バテの延長戦
これじゃ客には出せません
下水に流れたかった
何もかもが嫌になった
よくあることだ
思ったより大粒の雨だった
チャリで帰った ヤケクソでした
何度目かの注意、浮かぶ転職の二文字
食傷気味のダメージに怯えてる日々
もう飽き飽きなんだ
髪と顔がひどく濡れた
それ見た事か
思ったより後悔は少なかった
涼しめだった もう秋でした
ベッタベタのシャツに、風呂に入りたい気持ち
ちょっと惨めな濡れ鼠に悦に入り
プールが懐かしい
雨の中をただ帰った
とてもじゃないが
こんなのはしばらく御免だな
そう思った
リュックには撥水加工がしてあった
中身も無事だった
帰ってから気づいた 今更省みた
やっぱり自分は馬鹿だ そういう奴だ
多分また濡れて帰るんだろうな
目に見えてんだ
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 281.2
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作成日時 2024-10-03
コメント日時 2024-11-12
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:281.2
2024/11/21 23時10分14秒現在
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馬鹿だから風邪引かねえよな……と今頃怯えています 馬鹿です
0描写がとても丁寧ですね。最終連の虚脱感までひっぱる筆力がいいとおもいます。
1ひとは胸に熱があってそれが止まらない限り撥水するらしいです どんどんやってこう 怒りも生きる気力にしよう
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