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直線25°
直線25° 夕焼けの中で僕はそっと息をします 夜が来ました 夜は悲しいものでした 秋には秋の悲しみが あるのと 同じように 直線25° 直線25° 星には月を 月には朝を 朝にはただ涙を 僕は朝焼けを待っていました 君がいない世界の朝焼けを 直線25° 地平線がかすかに赤く染まっていきます 最高密度の青色が薄くなっていきます 直線25° 地平線の導きに僕という有機交流電燈は 君の姿を確かに見ました 揺らめきの中で遠のく君を 直線25° 笙の音が僕の息吹でした その息吹が起こすのは 僕自身の魂でした 僕の全ての罪は記されました だけど、全て僕のものではありません 全ての罪は青き炎の幻影であり、僕に何の罪があるといえましょう 雪の上に消え去っていくような、哀傷の幽霊でしかないのに どうして僕に懺悔せよというのでしょうか どうやって幻影を悔いろというのでしょうか それでも君は僕に悔いることを そっと勧めていた、あの日 直線25° ライトオレンジに包まれた教室の中 直線25° 有機交流電燈回路 夜の果て 私は目を覚ました 教室を照らす月明には 月明の悲しさがあった 私は君のいた席を探すと そっと祈っては 悔いたのだ 誰もいない学校の屋上の夢でした 僕は菫の花をポケットから出して そっと星の方に投げ渡しました 夜明けと共に 直線25°
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直線25° ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 288.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-01
コメント日時 1 時間前
項目 | 全期間(2024/10/02現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
直線25°という普段は耳にしない言葉が、この作品の中では自然な感じで使われていて、作品全体を統一させる一つの役割を果たしていると感じました。そしてこの直線25°という言葉が、文章をひとまとまりとして区切る(*や-みたいな記号の)ような使い方も兼ねていて、より印象的に思いました。ところどころ意図的に空白を作っていらっしゃると思いますが、言葉で空白を作る、みたいなことも作者の方であれば可能なのではないかと思います。そうすると今まで必要と思っていたものがいらなくなるので、そのぶんもっと作品が読みやすく、伝わりやすくなるのではないかと思いました。
1コメントありがとうございます! ……その手(言葉で空白を作る)があったか! ありがとうございます! それはそれとして文章の区切りとしての直線25°がきちんと役目を果たせて良かった……。
0「直線25°」のフレーズに乗せて、作者の感じるままや想い人への気持ちが鮮やかに伝わる作品だと感じました★
1コメントありがとうございます! まあ、感じるままというのがやっぱり書きやすいからねえ。
1出典を明示しない引き歌は、「作者と読者が同じ教養を共有している」という前提で発展した貴族文化です。作者も読者も中流以下であることが大前提の現代文学には、基本的には適しません。賢治はともかく最果タヒなんて、現代日本の不景気で多忙でほかにすべきもしたいことも山ほどある大衆には、一切知られていないとみなすのが無難でしょう。読者の知識を試したいだけのクイズポエム、ただの下品な成金趣味で終わらないなにかが要されます。 それでこの作品ですが、惜しいと思いますね。「直線25°」というアイディアは、引き歌のフォルムとして目を引くもので、現代詩らしい「ただならぬ雰囲気」を醸してはいますが、引喩がそのアイディアに見合うほどおもしろくない。内容以前の「結局なにがしたかったのか」がみえる前に詩が終わってしまう。フォルムの作り込みが足りないと思います。 現代日本の大衆を相手取るつもりがおありなら、貴族趣味から降りましょう。アイディアに見合うフォルム/スタイルを、ぜひ練り上げてほしいです。以上、文極レベルの一方的な酷評失礼。(わたしの酷評は期待の表明ですから、もちろん一票おいていきますよ。)
1コメントありがとうございます! >貴族趣味 うーむ、確かにノブレス・オブリージュみたいなのは内心に秘めてはいるし、貴族主義的と人から言われることはあるにはある。 かといって、そこから降りるというのも今となっては考えられないというか。あくまで僕は書きたいから書いているのであって、あわよくばお褒めの言葉か酷評を手に入れることができたなら、それだけで満足だって感じだもんなあ……。 確かに大勢に読んでもらいたいという気持ちもあるにはあるが、それ以上にたった一人でもいいから誰かの魂に刻まれることを僕は望んでる。 とはいえ、フォルムの作り込みが足りないのは自覚はしてる。こりゃもう少しやれることがあったんじゃなかろうかっていうのは投稿した後、何度も感じたことだし。むしろ、言ってくれる人がいてくれて安心もした。 ありがとうございます。 ……とはいえ、だ。僕が貴族精神を手放したくないのは、まさにその文極みたいなのが理由というか。ビーレビとかでもよく見られるけれど、そういった貴いものとか綺麗なものとかの、いわゆる「貴族的なもの」を毛嫌いする風潮みたいなのがあるのが嫌で、ますます星菫的なものとかを望むようになっているというか。 詩人たるもの、貴族的であるべきだと思うんだよなあ……たとえ読まれないにしても。 ※「武士は食わねど高楊枝、詩人は売れなくとも星菫を食む」というのがモットー
0追記 いや、言いたいことはわかるんだ。引喩は相手と同じ土壌にいることで初めて成立するっていうのも。とくに僕の場合は貴族趣味ともいえるくらいの感じだし。 ……こうなると、詩を貫く貴族精神は保ちつつも、詩の部品としての貴族趣味的な引喩は控えるのが今後の方針になりそう。 ありがとうございます!
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