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嘘
僕の背中の嘘を暴いてください 僕は大きな嘘をついている 見えないからと油断している 見えるはずがないと過信している だから太陽に向かっていけない 夕日に背を預けられない 誰かと共にいられない 素直に涙を流せない 僕の嘘はいつも隠されている 背徳の匂いがかすかに香る 裏切りがいつも見え隠れする 見守られる資格などない だから太陽はそっぽを向いている 夕日は背中を燃やそうとする 誰かは逃げて行く 素直な行いをいつもできない 大きな とても大きな僕の嘘 それはおおきなしこりとなって瘤となって 僕の背中を覆いつくしている
嘘 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 565.5
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2024-09-10
コメント日時 2024-09-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
何だろう。なかなか良い。人は誰しも何かしらの嘘をついたことがあるはずだから。かく言う僕も今、ある種嘘を私生活で抱え込んでいるかもしれない。この詩は嘘について実直に、だがちゃんと適度に詩的な表現で描いている。驚くような修辞や言葉の飛躍はないが、実直さで押しまくっている。少なくとも僕には響いた。ただ惜しむらくは、背徳の匂いという、気を衒っているが、平凡な表現を使ってしまったこと。この一節がこの詩の実直さをむしろ弱めている。その他はかなりいい。僕が嘘について書くとしたらこうはならないだろうし、嘘についてここまでストレートに書こうとも思わなかっただろう。だがいい。完璧に僕個人の好みで高得点を差し上げたい。
0あ、いいな。男は背中で語るカタルシス、なんて洒落をデーブ・スペクター氏なら言うかも知れない。後ろ姿。特に背中といえば任侠高倉健でしょうか。昇り鯉のイメージですね。これが鬼か不動明王ならば菅原文太。梅宮辰夫にはもっとセクシーな刺青が似合うかな。まあいずれにせよ男は背中で人生を語り、嘘つきならばきっと背中に表れる。萎れた後ろ姿じゃ嘘も何れはバレるということでしょう。これが女性ならばどうなんだろう。女性の人生は何処に表れるのか。 ズバリお尻ですね。引き摺られた嘘も。でも嘘を見分けるのが一番よい方法は、、言葉ですね。そして普通に話す時の声音ですね。再度男らしい映画が観たくなる詩です。
0この詩から2つ考えました。 一つは、「嘘の大きさ」。「大きな 大きな嘘」としているものの、段々「背中を覆いつく」すものに変わっている。元々は小さい嘘だったんだろうなあ、と、嘘ってそういうものから始まりますよね。 あとは、嘘はバレた時よりもバレていない時が辛いもので、他人も嘘をついているように思えてくる。よくよく考えれば、「太陽がそっぽ」を向くわけない、燦々と日中嫌というほど照らしている。「夕陽が背中を燃や」せるわけがない、力が弱まって海の向こうに消えている最中だから。 stereotypeさんもおっしゃるように、「嘘」というのを真剣にみつめた、良い詩だと私も思いました。
0なぜ背中から嘘が匂うのか。それは、見詰める人にばれてしまうから。後ろ姿は雄姿であり、 ほかの方が書いておられるように、人によって違う。見せられる男の背中を作らなければ、 ついてくる男がいない。例えば、『終末のワルキューレ』という漫画に出てくる、スパルタ王 レオニダスのようにたくましい背中を持ちたいものです。
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