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日露戦争が始まる~第一部~幸せ
然し兎に角、莉桜 吾が輩は携帯小説家である。名前はまだ無い。 僕が生まれた町へ一緒に帰ります。莉桜はそう云ふ。僕が生まれた頃の話しが必要になる、そう云ふ。 芥田川で無いから。 隅田川でも無いから。 神田川でも無いから。 わたくしはあなたと一緒にお風呂に毎日入っている。然しそれだけになっている。このままですか?話しが進んでいかないから。携帯小説は煮詰まっている。季節風はいつもの時期尚早にもならない。遅い‼ 僕と莉桜は夜型でも無い。お風呂に入って今日はまだ食事前で止まった。しかたないから僕は携帯小説を書くことにして机に向かった。然し机と言っても机は無い。只今。携帯に向かっただけ。 云ふことは無い。 然し莉桜。 言葉は夏目漱石に向かった。 僕は子供の頃読んだ感想文ですか? 僕たちは歩いても呼んだら、過去最高ですか? 僕たちは、然し吾が輩は、猫ですか? 教科書ですか? 知識は教科書ですか? 僕は先生方に読者を返していくだけ。教科書をまた読むことにしようね。 吾が輩は猫ですか?食事は今日は無い。 莉桜が帰ります。云ふ。然し吾が輩は夏目漱石。然し吾が輩は坊っちゃんでは無い。お金がないから。 しかたないから僕は稼いだらね、只云ふ。 神戸にいても莉桜。 長崎にいても莉桜。 東京にいても莉桜。 莉桜はやっぱり可愛い。 吾が輩は麦茶を飲む。 吾が輩は携帯小説を書く。 吾が輩は物語る、新しく時を進んでいることに乗る寸前。 面倒くさいことは無い。只今。 只今。 莉桜の仕草を眺めていくだけ。それを幸せと云ふ。 吾が輩は今日は食欲が無い。 うどんを食べる気分にならない。 焼きそばを食べる気分にならない。 シーチキンを食べる気分にならない。 今日は夕方にタコハイを飲むことになった。 今日はいつもの時間が無い。 テレビは繰り返さ無い。 然し僕たちは繰り返す。 やっぱり僕は莉桜を見る。 季節が変わる。 僕が吾が輩に変わる。 然し莉桜。 時は進んでも、繰り返さ無い。 然し莉桜。 然し、莉桜。 莉桜は例の如く大人しく座り可笑しくはないのに僕を笑わせた。 猫の云ふ人間とは違う僕たちは、新しく吾が輩と云ふことに乗る。 上巻のまだ途中経過。兎に角忙しい日々を越えている。 仕舞には二杯酢を飲むことに乗る寸前、不思議と云ふ仕草を繰り返さ無い。 好い有り様で居る莉桜は誰の人でもなからう。只時を超えることこそ今の恋愛事に相応しい。 玄関を出て隣り合わせの敷地の草花を只愛でる。そう云ふ莉桜が可愛い。 是を書いて居るのは生憎莉桜が久し振りに長崎に帰ったから。 永らく神戸に一緒に風呂場で暮らしていたから吾が輩一人では張り合いが無い。 別段是と云って困った事になったわけでは無い。 然しこう暑くては莉桜も苦しいと見えてしきりに汗を拭いていた。 お陰で服は着ないで下着だけだったので目には有難かった。居ないと矢張切なる気分が高まった。 此の通り莉桜が居ないと御馳走も可笑しく無い。大人しく帰りますと莉桜が云ふまで待つことだ。莉桜もあんな帽子を買ったらいいでせふ。テレビを見てそう云ふだけの暮らしが有難い事が一人だと吾が輩は知った。
日露戦争が始まる~第一部~幸せ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 251.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-08-17
コメント日時 2024-08-18
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
拝読して楽しませていただきました♪ 吾輩は猫である、まさしく夏目漱石。 そのテイストを上手く取り上げながら作られた詩はとても素敵ですね。 語り口調もなんだか明治の文豪風なのが良いです。
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