別枠表示
過眠
光を消して過ごしました 朝に揺れる光を消して過ごしました 吐かれた煙を夜から夜へ引き継いで アベンチュリンの若葉を 湛えた私の両目が鏡の中で溺れている 揺れているものすべてを 目を塞いで 眩しい、眩しい、眩しいと (と
過眠 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 996.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-11
コメント日時 2018-02-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
花緒@B-REVIEWさんへ お読みいただき有り難うございます。これまでの創作物(詩作)でも、作中意識していたことがございまして、それは「画面が濃くならないように」というルールが私にはあったのですが、 ありゃー、ついに突き止められたかあ……、と驚きの思いでございます。それは私の楽しみでありエゴでした。周知のことですが、詩は、視覚に左右されるべき代物ではありません。これからはB-REVIEWへの投稿、ハードルが上がりそうです(汗 コメント有り難うございました。
0「アベンチュリンの若葉」の透き通る暖かさから「鏡の中で溺れている」への落差と、覚めることへの拒絶のような、不眠のような、過眠。なんとなく共感出来た気になりましたが、まだ私は分かっていないという自信があります。 漠然と好きだなぁと眺めつつ、手の届かないもどかしさにため息です。
0Rさん、蛾兆さん、お読みいただき、有り難うございます。 今回、実験的作品だった、と明かします。 日本語に関係する、ある本を読む機会がありまして、「耽美」な文章はこの時代にあってもまだ通用するのだろうか??と疑問が浮かびました……。何となくその本に影響されたと思っています。 コメントくださり有り難うございます。
0〈アベンチュリンの若葉を 湛えた私の両目が鏡の中で溺れている〉 アベンチュリンにはピンクなどの色もあるようですが、ここでは翡翠色をイメージしました。 透明感のある色彩に惹かれました。 鏡は、異界への入口であり、湖面でもあり・・・そこで目が溺れる、という体感。 溺れるのは、本来は苦しい、避けたいことなのかもしれませんが、 (光を消す、堪える、という否定や抑制の言葉も影響していますし) 愛に溺れる、イメージに溺れる、という時の語感は、むしろ耽溺する、魅惑されに行く、という、 積極的にまみれに行くイメージに転換する。 まぶしい、の連呼とも重なり、どれほど光を消しても、目を塞いでも、君の若さがまぶしくてたまらない・・・ 語り手が、鏡の中の異界を覗き込んでいる、ような・・・君に、耽溺したい私、と、それを拒否する私、のような。 最後の (と なのですが、直前の「眩しい」に「と」が付いているので、「眩しいと、と、と・・・」のフェイドアウト的なイメージなのかなとも思いましたが、正直、よくわからない。どのような効果を狙ったものなのでしょうか。 行数を絞った作品なので、(と の曖昧さが気になってしまいます。
0わたし個人は、この「過眠」という作品を どのように とらえたかと言うと、寝すぎていると どこかで認識しながらも、眠りのなかにいる自身と 半分覚醒している状況の せめぎあいを描いておられると 感じました。 【アベンチュリン】という言葉が美しいですね。はじめて しりました。 アベンチュリンで検索すると宝石が出てくるのですが、アベンチュリンのもともとの意味は宝石ではないようですね。アベンチュレッセンスという言葉から派生した言葉で、宝石内部に他の小さな鉱物の結晶がいっぱい入っていて光があたるとキラキラする効果のことを言うらしいですね。 だから グリーンアベンチュリンと呼ばれているモノなんかは、ヒスイのようなものに 砂金のようなキラキラしたものが混在した石を示しているという 検索結果がでてきました。 この詩の息遣いは、冬眠から醒めようとしている小動物のように 繊細だと思います。 わたしが この詩から 受け取った感触を例えるなら、まだ眠っているつもりだった小動物が 木漏れ日のように降り注ぐ光に当惑して 必死に影に隠れるような感触です。 ちいさな生き物のような息遣いを 最初に感じたのは 一行目と 二行目です。 光を消して過ごしました 朝に揺れる光を消して過ごしました 同じ表現の反復に、まどろみを 感じました。 また もちろん 詩文のどこにも小動物なんて居ないのですが なんだか瞳が つぶらな小動物ぽい感じが 個人的にはしたのです。うすぼんやりと 瞳を開いたり、そうかと思うと 急に ぎゅっと瞼を閉じたりしていているような 感じがしました。 現代詩フォーラムには「過覚」という詩を投稿しておられるようですね。 私は、たまたま 「過眠」を拝読した直後に「過覚」を拝読しました。ほぼ同時に二作品を読むと 本作だけで読むのとは、また別の味わいありました。
0まりもさんへ お読みいただき有り難うございます。 1) ほ~ アベンチュリンにはピンクのものもあるのですか。 (@_@)それはサファイアもルビーも色が違うけれど元は同じ、という話を思い出しました。 私物のアベンチュリン、ややくすんだ薄緑色のものです。ガラスにはない見た目をしております。なんというのか、シャビー(シャーベットみたいな?)な感じです。 2) さて、 >耽溺する >魅惑されに行く とのお言葉ですが、それってまるでオンラインでインターネットをするのによく似ておりますね。 スマートホンのオフ画面は、まるで静まり返った湖面です。 なるほどなぁ、と。 私の私室って、テーブルを机にしていて工作やメモを書き付けたりやらをしておりまして、しかも灰皿もあります。そのテーブル上にA5ファイルより一回り小さなサイズのスタンドミラーもあるのですが、体を傾けると顔が映るようにしてます。寝ぼけた顔がちらちら写るのですが、見るたびに「目が暗いぞ、おい」と言いたくなります。るるりらさんが書いてくださっているように本当に何度鏡に向かって「まぶたギュッパッ運動」をしたか数えきれない・・・・・・。 ですが、まりもさんが察したイメージは、白雪姫を魔法の鏡で見てしまった魔女のイメージですね(微笑。あの人は本当はどこかの王妃だそうですが) 確かに綺麗な人が他人から絶賛されていると私も心が動くもので、わざわざ検索してみたりしますが、ええーまさに「君に、耽溺したい私、と、それを拒否する私、のような。」 綺麗だなーとは思うけれど・・・・・・の域を出ません。 まりもさんが仰る通りでございます(汗 3) >(と については・・・・・・m(__)m 私の癖です。創作に前のめりになりながら、最後は ひゅっ、(と 醒めてしまう。醒めた自分を書き込んでしまいました。(削ればよかったぁ。) コメントくださり有り難うございます。
0るるりらさんへ お読みいただき有り難うございます。 いやはや、なぜそんなにお見通しなんでしょうか、と(@_@) るるりらさんの感想でこの詩はほぼ補完されました。 有り難うございます。 このアベンチュリンは パワーストーンのお店で売られていた500円の代物で、実は青リンゴに葉っぱがついたデザインなんです。 ほ、宝石などではありません(@_@) >必死に影に隠れるような感触です。 その通りにございますm(__)m 目覚めたくない、のに起きてしまった、その感じです。 >同じ表現の反復に、まどろみを 感じました 「光を消して過ごしました」の部分ですよね。 私も現代詩フォーラムに同じ種から出た別バージョンの作品を置かせていただきましたが、自分ではこちらにあるものもあちらにあるものも好きで選べません(汗 コメントくださり有り難うございます。
0(補足) シャビー shabby の意味を調べましたら、「みすぼらしい」「粗末な」などと、あまりいい意味ではなくて。 お伝えしたい質感とはかなり食い違った表現をしました。 申し訳ないm(__)m
0はっは。コメントつけにきたら、書こうとしていたことはもちろん、それ以上のことが書かれているので、うならされました。笑 個人的には、すでに第一連で完成しているような気がしました。では、退散。
0藤一紀さんへ お読みいただき有り難うございます。 一連目でほぼ書けていましたか、そうですね。短い詩もいいものです。 コメントくださり有り難うございます。
0