別枠表示
我は牛なり
汲々として酸欠 日々、牛なり 空は青く、顔は赤く 暑さに朦朧としながら 牛なり レモングラスが生えた タバコに火をつけた 寿命のちぢむ音 たらり 汗の流れる 腕、細く カレーライスを食べれば 頭はすっかり空っぽ 肉つきしゃれこうべ 関節のトポロジーが 意識を変容させる 沸騰する水、散逸構造 左翼、己は左翼だった 革命せよ牛!牛!牛! かつての雄牛よ 末期哀れな牛肉 1パック320円なり パソコンのカタカタと カタカタとカタカタと 何を叩いているのやら わからぬままにキーを打ち 電脳空間の畑を耕す エアコンの効きが悪い 汗がたらたらと たらたらたらたら たらたらと 頭が働かない 息が続かない 酸欠の牛、夏 蝉の声に死の香り 朦朧としながら 牛なり、牛なり
我は牛なり ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 425.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-08-02
コメント日時 2024-08-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
美しい魂の燃焼が見られました。夏に牛なる意識と共に。命がタバコのように燃えて行く、 その煙を吸う罪悪感。アウシュビッツの悪魔の煙のようなタバコ。私は、健康を害するものが、 ものすごく嫌いです。手を汚すのが嫌とかじゃなく。誰の健康も害してはいけない。 時代は変わって行きます。
1おお、牛だ。 なので即興で返詩を。 我は牛なり 日々、牛なり 草は青く 牛の顔で 牛である 第一胃より草を反芻し 朦朧と働く人を横目に 牛として 反芻している たらり垂れそうな 人の汗を ヤスリの如くざらついた舌で ベロリ舐めて 「痛てぇ!」と言わす >革命せよ牛!牛!牛! 牛である 何を変えようと言うのだ 変わらない配合飼料を 反芻する 人はたらたら汗をかく 牛である我は 巨大扇風機の前で 反芻する 朦朧と 自らを問い詰めるのは 人間である 我は牛である 日々牛である 反芻する たまにモウと鳴きながら ゆっくりと 反芻する
1