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幾つにも広がる、星ノ夜。
見上げれば、空の下。 幾千の星が、私を見下す。 眩い月は姿を現し、 太陽の威を借りて威張り輝く。 光の屑が、複雑に絡まり、紡ぐ。 瞳に映る斑点に、暗い気が纏わりつく。 あの頃は、星が美しく、深いものだと。 今となっては、冷酷に私を睨むものだと。 変わってしまったな、私の心は。 あんな閑麗な空に申し訳ないよな。 私達は今、空の下で生きている。 その上きっと、社会の下でも生きている。 人工の光で濁んでしまった夜空。 子供の時に見た、澄み切った夜空。 同じ空の下、私は今日も生きていく。
幾つにも広がる、星ノ夜。 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 470.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-07-26
コメント日時 2024-07-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
『地上の星』が流れて、聴こえるような、そんなイメージを持ちました。 濃紺の闇夜の空に切れ切れに、呪詛のように響き渡る詩文が印象に残ります。
1夜空に重きを置いたり、ルビ仕様で何かを仄めかすのか。にしても詩の三連目、『あの頃/私を睨む/変わってしまった/もうしわけない』何があったのかな?と純粋におもった。作者にとっては何気なく書いたのだろうけど、その「詩の中に生きている、私」には重要なことだよね
1成長するにつれて知恵がついていくときれいと思っていた物が綺麗に思えなくなる悲しさがありますよね(泣) また、大人になるにつれて社会の厳しさに揉まれていくと自信を無くして卑屈になってしまう様子が伝わり、グッときました。
1星と夜という幻想性を纏ったものを詩材にしてるけれども、濁りとかそういったものを入れることで、現実の重力を纏わせた作品に思えました。
1心次第で星空は美しくもつまらなくも見えるものですね。訃報を聞いたとき夜空が和紙のようにペラペラに見えて驚いたことがあります。
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