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わたあめ
わたあめが箸に飛びつく この素早さこの軽さで 待ち侘びるあなたの腕 あなたの口に わたあめを待ってる子供の顔で わたしを見つめるその真剣さよ 両腕で大きな輪を描き その手を伸ばす わたあめが溶け出す この重い感触の罠を まぶたを伏せるあなたの鼻 あなたの髪に 人間の持ってるその体温のままで わたあめを舐めようとするその顔が 一面満遍なくべたべたになったら その手を離す わたあめがどぶに落ちゆく この素早さこの軽さよ わたあめをどぶに落とすあなたの その手の重さ顔の冷静さよ
わたあめ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 873.9
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-07-23
コメント日時 2024-07-31
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
素敵な隠喩ではじまる詩なのかなと思って読み始めましたが、これはそのままお子さんのことを書いているのかなと思いました(僕はそう読みました) 子どもは大人の世界ではあまり出会わないような行動を、さも普通ですけどみたいな顔をしてやるので時に面白く、時にハッとさせられますよね。 育児にある楽しさと、突然訪れる詩情に目が離せない緊張感が表現された素敵な詩だと思いました。 一方でどこか大人の淫らな、不義を含んだ恋愛のイメージも行間に感じられるところも味わい深いと思います。
1fujisakiさんの読みをするとめちゃ巧いとおもうのだけど、そうすると三連目の罠がすごくひっかかるのだよね。んだからやっぱり私は男女間なのだなと納得します。簡潔に書かれていてそれでいて姿が見て取れるので、これで良ですね。しかし、どぶに落ちるってなかなか思いつかないので、すごいなと。実際にあったのかなーと
1大人がわたあめを食べているリアリズムですね。どぶに捨てる感じがリアルです。不倫の男女を想像しました。
1fujisakuさん、読んでいただきありがとうございます! 隠喩のつもりで書きましたが、隠喩というものは字義通りにも隠喩的にも読めるという魅力がありますね。どちらの読みにも物語があってそれを単独でも楽しめるし、二つの物語を重ねてもおもしろく読めるかなと思いました。
0A・O・Iさん、コメントありがとうございます! 普段だらだらと書いてしまう癖がありますが、今回は少し簡潔さっていうか、詩っぽさを目指してみました。褒めていただいて嬉しいです。
0湖湖、コメントありがとうございます! わたあめと男女の複雑な関係を連想しながら読むとおもしろいですね。あと、個人的にこだわったポイントは、「わたし」と「わたあめ」が響きが似てるとこかな笑
1>わたあめがどぶに落ちゆく いつも意表をつくような作品をかくほりさんですが、本作、とりわけ衝撃度が高い。「どぶに落る」って。 わたしもどぶに落ちた経験者の一人ですが、いちど、どぶに落ちたら、もうなにをどう頑張っても相殺できませんね。ゲームオーバー。 >わたあめをどぶに落とすあなたの >その手の重さ顔の冷静さよ これが詩的?なのか、ちょっとワカランですけど、ほりさんワールドですね。
0まさにわたあめのようにふっと軽いようでいて、食べた後に甘ったるく喉がやたらと渇く後味がずっと口の中に残るような詩ですね こういうものを無性に摂取したくなるときって、あります
0あまあまな「わたし」の眼差しが良い。 「あなた」の一つ一つの所作は軽く描かれるのに、それを見てる「わたし」の視線は砂糖のように、わたあめのように張りついてるようです。 三連目には恋が一瞬にして溶ける性質とかを想起しますし、最終連、捨てるのは箸じゃなくてまだ残っているわたあめなのか、とさりげない違和感が置かれるのがいいですね。色々解釈がありそうです。(まだ満腹にはなりたくない?甘いキスがしたいだけだった?などなど)
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