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ホテヘル
僕はきっと、内心では君のことを馬鹿にしているからこんなにも愛おしいのだと思う。甲高い声で怒鳴る父親もヒステリーな母親も不細工な妹も君の一部なんだとしたら愛せるかもしれない。もちろん君は彼らに迎合したくないから僕といるのだけれど。いつかの夏休みに、君は僕との待ち合わせを忘れたけれどあの時の少女は性産業に従事するほかない今の君をみて自責の念に駆られるだろうね。 もう少しだけ頭が悪かったら僕らは幸せに生きられたかもしれないのに。2人の純粋な愛は今もスクールバッグの中で富津の岬を彷徨っていると思うんだ。
ホテヘル ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 600.9
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投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-07-22
コメント日時 2024-07-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「僕はきっと、内心では君のことを馬鹿にしているからこんなにも愛おしいのだと思う」と、語り手はそう自覚することで少しばかり冷め、そうして最後に「純粋な愛」を想起すると、そんな流れだと僕は読みました。 でも思うのですが、「こんなにも愛おしい」とまで言ってしまう恋心を否定する必要はあるのでしょうか?下に見ていようと恋は恋だし、むしろ下に見ているからこそ自分にとってより本質的なのかもしれないと考えることーそんなラディカルさが求められているのではないか。 対等な愛、とは言いますし、もちろん敬意のないところに愛は存在しないでしょう。でもそれは優越感が1滴たりとも存在してはいけないということではないと思いますし、ときにそれが表面に浮かび上がり、それこそ本質的な様相を呈することだってあるかもしれない。そんな相矛盾した諸々の要素を丸ごとに抱くことの上にこそ、懐の深い「愛」は立ち現れるのではないか。あるいはその過程そのものが愛だと言ってもいいかと思います。 そんな風に思う僕としては、最後のくだりについては、いわゆる思い出補正以上のものを見出すことはできませんでした。最初の気づきを愛を深める方向へとこそ展開すべきだったと、そう感じました。 「僕はきっと、内心では君のことを馬鹿にしているからこんなにも愛おしいのだと思う」ー何度も読み直したくなる一文です。
0馬鹿にすることと、仲の良さは、なんか関係がありますね。つまり、「君」の条件を、 憐れんでいる。決して、彼女自身を馬鹿にしているのではないでしょう。美しくありたいという 思いが、きっと二人を結びつけるだろうと。
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