別枠表示
繭玉深く夢幻
繭玉に 丸く眠れば 重なり合う夢の情景 かきまぜられた ソーダの泡 すくいとられた 夜の粒 跳ねた 星のリズム 窓から覗く巨大な眼 震える握り拳 滲む紅 転げまわる両頭の蛇 高速で墜落する瞬間 儚いものも 醜いものも 恐ろしいものも 等しく 夢幻の情景たちは 深く不確定な不覚の繭の中心で 私の覚醒に流れこむ 儚いものも 醜いものも 恐ろしいものも 等しく
繭玉深く夢幻 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 834.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-07
コメント日時 2018-02-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
花緒さま コメントありがとうございます。 自分では意識していなかったですが、確かに、繭玉、淡、粒、眼球、と球体のイメージが続いていますね。作り手が気づかなかったことを教えていただけました。球体は自分のテーマのような気がします。
0まゆだま、むげん、まるく、ねむる。mとnの音の持つ柔らかさを、まず最初に感じました。 詩脚を揃えて、帯のように連ねていく詩行。ゆるやかなカーブを描く詩形もまた、目にやわらかく映ります。 繭玉の中でまどろむ立ち上がりは、飛躍の前の眠り、旅立ちの前の休息、エネルギーを蓄える休養期間のイメージでした。 対する、窓の外から覗く巨大な目は、社会の総体としての「目」であるのかもしれませんが、超自我の象徴でもあるように思います。 居心地のよい眠りの中の「わたし」と、恐怖を引き起こすような超越的なものに見つめられている「わたし」。はかないもの、美しいもの/醜いもの、恐ろしいもの、として、「わたし」の意識の中に流れ込んでくる夢幻的イメージ。覚醒直前の夢想の中で、詩的イメージが現れては消えていくのを見ている。 今は「見ている」だけだけれど、見ている「わたし」は、今後、このイメージの中に分け入っていくのか。どれかひとつを取り出して、吟味しながら作品へと構築していくのか。繭の内から、羽化していくのか、そのまま眠りの中に留まるのか・・・これからどうなるのだろう、という思いを引き寄せる作品でした。
0まりもさま ご丁寧なご感想どうもありがとうございます。 そうですね、能動的な動きが始まるまでのひとときの静けさを描いたものなので、今後「わたし」がどう動いていくのか、いきたいのか、そこをあえて表現するならどう描こうか、今後の課題になります。ありがとうございます。
0