別枠表示
冬の中
進もう 雪が降る 風が吹く 恐ろしい音が鳴り響く 雪が舞い上がり目の前は ただ白い わずかに見える樹の輪郭を目印にする 唯一外気に触れる目元が 冷たく痛い 足を取られる雪で 道も無い 周囲は昼間でも薄暗い 振り返る 足跡さえ無い 進もう 今は一人だ でも過去の人々の歩みを 自分の中に感じる 強さを 歩み続ける強さを この冬の強さを 吹き込め この身に 一瞬開けた外套から 雪と風が通り抜けた 進もう この冬の中を
冬の中 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 852.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-06
コメント日時 2018-02-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
どど、どどど、ど、と。風ノ又三郎ではないですが、そんな人の足を身体を容易には歩ませない、すくめさせるかのような物音や気配を全体から感じます。作品は極々単純なことを書いた日常の一風景からのものになるかと思いますが、たとえば、 わずかに見える樹の輪郭を目印にする 周囲は昼間でも薄暗い 振り返る 足跡さえない こうした情景なり情況は経験した人にしか分からないもので、やはり作者にしか書けないし創れない作品として成立していると思いました。 強さを 歩み続ける強さを この冬の強さを 祈りのように繰り返され七連へ。印象深い箇所と思いました。実際に雪と風が通り抜けたということかと思います。宗教性といいますか、そうしたことについて思いました。 暮らし、生きていかなければならない、なぜその地に存在し続けるのか。どのようにして暮らしているのか。そうしたことなどを思いました。
0湯煙さん、こんにちは。 今住んでいる場所は風がかなり強く、雪が舞い上がり視界が悪くなるホワイトアウトが起こりやすい地域です。 そのような中ではわずかな形跡を頼りに行動する事になります。 出歩かないのが一番なんですが。 この作品では自衛官時代の雪山での演習が頭にありました。 年に何回か経験する猛吹雪から感じるのは力強さです。その力をこの身に宿していきていきたいなと。 それが七連を書いた理由です。 北の地に生きていれば意外と慣れる物です。 開拓の時代の事を考えると想像を絶しますが。
0