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凍傷
凍りつく斜面を 、滑り落ちた交線 ふたつの氷河せりあがる 空の割れ目よ 克って湖の底であった頂き 剥き出しの敵意は 階層の滑らかな粉塵 岸辺に打ち上げられて久しく 毬藻の糸がほつれた 麓から寄り添うは憩いの森か 祖母たちに堅機の音響き 厳冬の山を下る火宅の帯人よ 尚も指の先吹きつける 風は切り込む
凍傷 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 765.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-04
コメント日時 2018-02-19
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
再三に渡り申し訳ないです。 三浦dd果実様、少し訂正したこちらの方にしてくださいませ。どうにも我慢できなくなるのです。今後はじっくりと推敲に心掛け、至らなさは妥協し、お手を煩わせることは控えます。本当に申し訳ないです。
0祖母たちに堅機の音響き-祖母らが集う、堅機の音響き~としたいのですが、我慢します。笑。そう読んでください。
0推敲後のイメージで読ませて頂きました。 たちのたてき~とタ、の音の連打が居心地悪いということでしょうか・・・意味やイメージが先にあって、それを言葉にしていくタイプの詩作をなさっているのかなと思いました。 なぜか、おみわたり、凍りついた湖面にささくれたようにそそりたつあの氷の柱(板)の群れと、その道筋を思いました。目に見えない、二つの力の拮抗。 男鹿半島と竜飛岬と美しい湖の姫を巡る物語を思い出したりもしました。 それにしても、昔話では織物が重要なタームとなりますね。 竪機、文字から見ると何か重機のようなものかとも思いましたが、直前の糸のイメージもあり、織機を想定して読んでみました。
0まりも様、お読み頂きコメントありがとうございます。 厳冬の登山に挑む一人の孤老。あるテレビの放送からイメージを発展させてみました。 一枚の写真、または動画と、借り物の情景からイメージを創作するということはハンディを意識しなければならない。仮に詩を躍動する人々の市場として捉えるならば、借りてきたイメージから創作するという行為は、冷凍庫に保存された言葉を取り出すようなものでしょう。そして読み手を意識すれば当然伝わることを目的とする。このことは逆に伝わらなくてもよいものまで相手には伝えてしまういうことを認識していなければならない。実体験ではない。選語を考えてしまうという行為は、生のよさを打ち消してしまう。このことを形式としてはじめから認識していなければ上手く機能もしないでしょう。 上手く伝わらないのは焦点を絞り切れていないからでしょうね。 言葉は死んだものかも知れない。 しかし詩情とは生きているのです。これが我々にとって詩を難しくさせる要因です。
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