北は寒くて 南は暖かい
軽率な対比です
冬は沈痛で 夏は陽気だ
軽率な対立です
都会と田舎 山の幸も海の幸も それぞれの美味しさがある
北の国 一面の雪空 下も上も雪 雪化粧をした山脈が囲む どこまでも続く丘陵地帯 雪に削られた緩やかな大地
真っ白のキャンバス 緑、赤と黄色の色彩が際立ちます 白い雪とのコントラスト
森に暗さはありません 白い土が見渡す限り。透明な白さです 冷蔵庫みたいな寒い北の国です 極めて微小な 雪の つぶてが 空気に充満して 肌に当たる 毛穴に入る そんな冬の日でした。 みんな着込んで 長い 長い 氷の夜に備えます 北の国の夕暮れは 青いです 夜は凍ります。 夜空に浮かぶ星までも 凍っています 静かに凍ります。月が 太陽のふりをして 凍った夜で 鋭く光りながら 沈黙を貫く。葉っぱもじっと耐えて 木もじっと耐えて そういえば、モフモフの動物はどこでなにをしてるのかな
太陽出る頃が 一番寒いです 空気も凍り始めます 暖かいものなど ありません 空気が凍っても 血を送り出す心臓 生命の力強さ 暖かいのは 命ある生命だけ
この時間に 人に寒さ対決仕掛けたいと思ったことがある 10分耐えられるか 耐えられないか 多分負けるだろう そして 朝が来ました 寒い 暗い 夜が明けました ああ寒かった ああ寒かったね やっとだ おはようございます
寒い日は 暖房が 天国です 温かいみかん色の部屋です
人間は 冬に耐えて 発展しました
火を起こして 近づいて 暖を取ります
手を近づけると 熱い
暖房は、便利だ 部屋を生暖かくしてくれる 寒いよりは暖かい方が良いと思う 冬の日には 音の鳴る暖房 静かな石油ストーブ 電気ヒーター 暖かさはそれぞれある
ダウンに身を包めば 暖かい 自分の暖かさ
寒さしのぐならば 風を遮るものが良いよ
綿よりかは ナイロン派だね
冬は 部屋の中で こたつ入ります
首まで 入って うたた寝 おやすみ
こたつもいいけれど 冬の夜の布団にまさるものは ないだろう
南の島 豊饒の海と 名付けた人は凄いです
じめじめしています 魔法の果実が ありそうな 天気です この空気は 塩分濃度が3.4%で たっぷりの砂糖が含まれています ここでは誰も 寂しくないんだ 夕方になっても どこかの頑丈な壁から誰かが顔を覗かせてる 透き通った みずいろの海にいつでも 守られている そんな気がする 名前の知らない神様にいつも守られている そんな気がする ここでは誰もがみんな芸術家 子供は誰もがみな 小さな哲学者だ 南の島の 夕暮れは 赤い情景 ここでは永遠に夢を心に抱くことが許されている
夕立は バケツをひっくり返したような じゃないけれど 島の神様の おしっこだ
絶海の孤島から見える 天の河 世界一の東京よりも 明るい夜景 敵わない
夏といえば ビルです 街の国道だ カントリー・ロード それは、田舎道だ
灼熱のアスファルト 靄がかかった蜃気楼まで 沸騰しています 湯気が 街路樹の葉を 殺しました 白い日光が 眩しすぎて 空気が 霞んでいる 木製のテラス席のあるおしゃれなカフェが 眩しすぎて 少ししか見えない 道路の 焦げる 匂い ガソリンをフライパンにしいたら、蒸発した。夏の太陽は眩しい 外が全部白くなる まばゆい光 これなのか 緑に当たって乱反射する 気絶寸前はきっとこんな感じだろうね
全部白いから 外に出ろ 外に出ろと 太陽が、言っている 強迫的だ
外に出ろ 外に出ろとうるさいけれど
外に出る 用事が ないから もどかしい
外に出てやったけれど 直射日光が気持ちいいだけだ すぐ暑くなって 猛暑でのぼせるだけなんだ セミもないている 暑いから ないているんだろう 部屋にいたら夏に 殺される
だから 出るんだ 草むらを駆けて 木に登り
日光と戯れます やっぱり外は 気分が良いです 明るいからでしょう 日光に殺される
南の夜空に超新星爆発かと思ったら となり街の打ち上げ花火だった
雨の日は 気持ちが、 楽です
外に出ろ 外に出ろ 誰も言わない
仕方なく 中で冷たいもの食べてます 冷房 つけながら 仕方ないです 雨ですから
白が 好まれる 世の中は
おかしいです 白は 白紙です
人間は 書き殴られた 汚い紙くずによって 発展しました
自分のやることは自分で決めなければいけません
説教じみていて ごめんなさい 大丈夫
あなたは関係ないよ
私の道は 私で切り開く
私はつれづれなるまま ではいけないんだ
目標を決めて 道を開いて 進む これが至高で 私の幸せなんだ 心理学なんてもう捨てたよ
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 477.5
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-06-07
コメント日時 2024-06-18
#現代詩
#歌誌帆掲載応募
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:477.5
2024/11/22 00時16分23秒現在
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モダニズム詩の風雅が感じられる良い詩だと思いました!
0最近、「銅像は高所に置けばそりゃ何でも凄く見える。だから、その台座というのはナンセンスだ」という考えを聞いて、そうだなと思うのと同時に、たとえば詩の中に出てくる「季節」も台座みたいだなと思っていました。 ~な春、~に雪が降る、のような表現を使えば、なんでも上手くまとまるような気になってしまう、だから私は詩に季節をあまり使いたくないんてすよね。 でも、この詩で「振り切る暴力」を受けました。対比表現と、季節、色の多彩さをふんだんに盛り込んでラッシュを打ち込まれた気分。ああ、これほど「季節」と全力で向き合っていれば、心地よくなってしまうんだなと。凄いものが読めました。 後半、締め方は再考の余地がありそうだと思いましたが、前半中盤は好きです。特に、「南の島」のあたりの連が。
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