君といるのは心地が良い
似ているところも
被るところも無いのだけど
君といる時間
僕は何時より僕を出せる
熱帯夜
虫の音が降り注ぐ中
氷菓でも食べながら
そこらの公園で
だらだらと話そうぜ
街灯の白を突き抜けて
月の青が僕らに届く
何の気なしにホロリと零れた
「月がきれいだね」
君は膝を叩いて笑って
「漱石かよ」
投げたボールの意図も決めなかったのを
君が冗談にしてくれた
青臭かった僕らの季節も
文明のオイル臭さに染まりつつある
お互い
歯車が取り換わっても噛み合うんだから奇跡だ
これは僕の悪癖なんだけど
いつも
噛み合わなくなるときを恐れてる
君と離れたくないのは本心だから
まだしばらく大丈夫らしいのを思って
安心するチョロい僕がいる
太陽と月なんてよく使われるけど
僕らにはそんな大層なモチーフ似合わない
真夜中
自転車片手に押しながら
溜まった話題をやかましく
消化しつつ行く
それくらい低俗だ
いつまでもこのままで、なんて言わないけど
その時代の在り方に互いに満たされてる
っていう感じで
これからも心友でいられたら
それに勝る慶事はない
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 439.7
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作成日時 2024-05-19
コメント日時 2024-05-20
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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技巧 | 0 | 0 |
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閲覧指数:439.7
2024/11/21 23時40分47秒現在
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ご自分の弱さを冷静に観察して、好きな友との距離を図る、恋人未満の甘酸っぱさかなぁ!
0こんばんは★ 最初は好きな人への想いかなと思って読み進めていくと途中は友情かなって思ったら、やっぱり好きな人かなっていろいろ思わせて下さる作品が素敵だな思いました!ありがとうございました!
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