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ばけもの
私って欠陥品! また何もかもを亡くしているのね。 当たり前のことばかり間違えて ほしいものだけもらえなくって いつの間にか私が全部壊していたのね 知らないものを知っているふりをすることは簡単だから もう二度と会わないようにするわ 愛していたの 本当に愛していたよ でもきっと生きる世界が違ったのね 私にとっての当たり前はあなたにとっての当たり前ではなくって あなたにとっての当たり前も私にとっての当たり前ではなかったの それはとても当たり前のことだったのだけれど 私 それが分からなかったの だって一人だったんだもの わたし 泣けなかったの 泣かなかったわけじゃないわ 泣きたかったの ほんとはね その権利のふるい方を知らなかっただけで どうしたらいいかを知らなかったの 理不尽に奪われることは当たり前だった わたしは欠陥品なんだから。 誰にも言われれてなんていないけれど でも私はそこにはいなかったんだから 最初からいないものにどうして声をかけるのかしら 見えないものを見ることはロマンチックかもしれないけれどね それは見えている人にしかできない特権なのよ 私生まれた時から欠陥品! ごめんねママ ごめんねパパ こんな子で 私さえいなければきっと幸せだったの そう思わなくちゃ そうでなくちゃ 私がいた意味すらどこかに飛んで行っちゃうわ どうしようもないわ だって存在そのものを忘れられてしまうんだもの あなたにはその恐怖が分からないの いつだって孤独に強い人は 愛を知っている人 自分だけの愛をもらったことのある人 一番になれた人 わたしは わたしは生まれた時から二番目だった 自分で自分を愛せなかった 一番にできなかった 私の中心はいつだって他人で そうでなくちゃ生きていけなかった 休まらない ずっと 頭の中でループする 気持ちが悪かった 苦しみさえわからなかった これが悲しいのだともわからなかったから 苦しいのねなんて 知らなかった 知らないままでいたかった
ばけもの ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 502.3
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-05-13
コメント日時 2024-05-13
項目 | 全期間(2024/11/24現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
これはすごい、勇気いりますよね。そこまでして読み手を目眩ましに騙してみたいのかと。 後半は言ってることも破綻していきますが、「バケモノ」ここまで自覚できるのならバケモノでもないでしょう。兎にも角にも人間が作り上げた命の宿らない動物なのだから。
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