あさゆきて - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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あさゆきて    

今日は大変気分がよかったので、今日こそは、あるいは、なんて向かい風を全部吸い込んでしまったのですけれど これまたどうしてあの日の匂いには届かなかったのです 大人になると木々の葉一枚一枚がめいめい揺れるさまなど、見えなくなるものでしょう 匂いもそういうものなのか、あるいは、と、年に一度、朝の一番いい匂いがするときにパッと目が覚める日を待って、今日ようやく来たので試してみたのです 慣れない朝に気を変えてしまわないように、靴下も履かないで風の中に行きました まあ、高い太陽は昼よりは美しく、葉っぱの青い匂いや沈殿した冷たい匂いは確かにしたのですけれど、 やはりなかなかどうして あの、鼻腔から体を消してしまうような、物凄い朝の匂いには届かないのです 今朝はまたとない太陽でしたのに、なんだか年々遠くなるばかりな気がします ですからもうこれは匂いを司る細胞の多さの問題ではなくて、ただ単にわたくしの朝は終わり、あとは昼と夕暮れがあるだけなのかと、思った次第なのです


あさゆきて ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 524.5
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-05-06
コメント日時 2024-05-11
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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技巧00
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閲覧指数:524.5
2025/04/15 09時05分51秒現在
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    作品に書かれた推薦文

あさゆきて コメントセクション

コメント数(1)
田中恭平 new
田中恭平 new
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(2024-05-11)

靴下も履かないで っていうところでさりげなく巧みさを見せているところがいいと思います。 全体として、あの朝が来ない、というメッセージングなのですけれど それが後半、ユングのその、人生の午後?みたいなところまで発展するのが面白いです。 なにか、作品を解説しているだけのように思うけれども、失礼。

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投稿作品数: 1