雨、夜 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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雨、夜    

有機交流電燈が万物不滅の雨音を立てているとき 僕はそっと窓の外を見ていた 無色透明の水銀の水滴がこびりついた その夜の向こう側を とても、悲しい夢を見ていた気がして だというのに、その夢をまた見てみたくて でも、雨音が眠るのを妨げて いまどこか世界の中で泣いている 僕が泣いている理由というのは ただ君のことだけだった 夜のどこかで、誰かが笑っていた 君がいなくなろうとも 世界はこうやって続いていくのだろう 有機交流電燈が 無色透明の水銀の雨を降らせながら いずれ来るだろう、僕の死ぬ日を 四千の夜にわたって 少しずつ清らかにしてくれていた 君がいなくなった日がそうであったように


雨、夜 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 539.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-04-12
コメント日時 2024-04-13
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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音韻00
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閲覧指数:539.9
2025/04/15 11時59分02秒現在
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    作品に書かれた推薦文

雨、夜 コメントセクション

コメント数(2)
ほり
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(2024-04-13)

切なくて悲しい詩です。孤独な気持ちが伝わります。あと、とても静かな雰囲気です。 「とても、悲しい夢を見ていた気がして だというのに、その夢をまた見てみたくて」 はいいですね、好きです。

1
テイムラー隆一
テイムラー隆一
作品へ
(2024-04-13)

コメントありがとうございます! その一節を生み出すのに、かなり時間をかけてはしまいましたがね。

0

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投稿作品数: 1