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シロツメクサを探して
私の瞳に映る翠の波 歌うようにうねり 爽やかな風を起こす 私は眠りから醒めて 大切な時間を探すの 輝きと幸福とが 包み込んだ笑い声 それは私にとっての たからもの いつまでも微睡んで 微笑みを浮かべている ねぇ、シロツメクサを探して 幸せを運ぶあの草を 手を真っ赤に染めながら 波を掻き分け探すの ねぇ、 まだ見ぬあの子を探して 内緒の話を あの子の耳元で囁きたいの くすくす笑いが まだどこかで聞こえる どこからが夢で どこからが現実なのか わからないまま 私は翠の波のなかを 探し続ける ねぇ、 あの子の小さな シロツメクサを探して
シロツメクサを探して ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 832.5
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-04-02
コメント日時 2024-04-06
項目 | 全期間(2024/10/31現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
白爪草、別名クローバー、春の典型的な春の草花と言う事で親しみが湧いて来ました。夢うつつの夢幻境の中でしょうか。翠(みどり)と言う独特な言い方。何かくすくす笑いが春の野を象徴しているような気がしました。くすくす笑いで、シロツメクサ以外にも草花が存在していることを示唆している、そんな気がするのです。
1エイクピア様、読んでくださり有難うございます。 夢幻の境地で少女は何を感じるのか、堪能していただければ幸いです。
0秋乃夕陽様、こんばんは。 詩を拝見しました。 また歌も合わせ拝聴しました。 美しい子守唄のような動揺のような 柔らかなメロディーと詩の内容が 調和しており素敵でした。 また、さわやかな春風が吹くシロツメクサが揺れる草原が頭に浮かびました。 幼い頃に友人と内緒話しながら、シロツメクサの冠を作ってもらったことを思い出しました。 大切な懐かしい記憶を呼び起こすような 優しい詩をありがとうございます。
1すぅ様、有難うございます。 わたしもよく友人と原っぱでシロツメクサ積んで冠にして遊んでいたんですよ。 詩自体はもっとドロっとしたものですけどね。 懐かしさと痛みを伴ったシロツメクサの詩です。
1それぞれの連がしっかりと役割を持っていて、流れていくように上手にイメージを伝えられていると思います。特に、一連目はプロローグのような意味合いが持たせてありその必然を感じました。このままの文調で続くかなと思ったのですが、その文調をスパッとそこで終わらせているのがいいと思います。「幸せを運ぶあの草を 手を真っ赤に染めながら 波を掻き分け探すの」というところが特に好きでした。翠の波は、草原とも風とも書かれていないのに、風に揺れる草原という感じがしてここも好きです。同じく、「ある男の物語」も丁寧に物語を綴られていると思います。こちらも好きでした。ひとつだけ、朗読なのかな歌なのかな、添付されているものの楽しみ方がよく分からなかったです。僕がそう言ったものになじみがないだけで、単なる好き嫌いの話なのだと思いますが、詩(文)だけで十分なのではという気がしました。
11.5A様、素晴らしい批評と感想、有難うございます。 『あの草を 手を真っ赤に染めながら 波を掻き分け探すの』 知り合いの方には「何だかおどろおどろしくて好きじゃない」と言われてしまったので、どうやら人によっては好き嫌いが分かれるみたいですね。 一番肝となる言葉なので、好きと言って頂けて安心しました。 草が靡く表現はそのままの表現だと何だか味気ないような気がして「翠の波」という言葉で表してみました。 そこも気に入って頂けて良かったです。 YouTubeの動画は、私が以前、合唱団で創作曲を創っていた影響もあると思います。 実際に仲間と合宿して作り上げたシロツメクサは別バージョンとしてあります。 今後もご鞭撻のほどよろしくお願いします。
1共感しやすい内容でした。手を赤く染めるのは必死で血が出たのでしょうか。それが少し違和感でした。幽霊を探すような?
0湖湖様、共感してくださり有難うございます。 「手を真っ赤に染めながら/波を掻き分け探すの」はこの詩の一番肝となる言葉です。 何を暗喩している言葉のか、翠の波を掻き分けながら探してみてくださいね。
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