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バラクオバマの戦闘
そこにいたのは他に誰もいなかったから 赤膚の娘-老婆たちのように系統に組み入れられ 囚人でなかったから自由であった 予定されていたことだった 愚行は悦ばしい 自由compulsionだ ここに「モニュメント」がある 旅程表に書いておけ 千年の虜囚-棄民たちのように系統に組み入れられ 大統領になる旅路として 兵たちの指揮権の継承のために訪れた のがれの町というその町の名を 旅程表に書き入れておいた 放埒は悦ばしい 自由dependenceだ 自分が誰なのか言う必要を感じた 自分が誰なのかはっきりと断言したかった 私はこれだバラクオバマはこれだ 永の夕焼けの沈まない海が激しく照り返す浜の 青紫色の薄暗がりのあたたかい砂地の中にいて 汎合衆国中枢統括基盤機械化大脳新皮質から とめどなく湧出する森林の不断の暴力については今震えが止まらない バラクオバマが変革でなかったように 変革ではない仕方で暴力があり 変革ではない仕方で破壊があり 変革ではない仕方で宥和があり 変革ではない仕方で遷移があった 戦闘は悦ばしい 自由determinationだ 変革のための戦闘 襲撃し引きずりまわし殴打粉砕する 反応しなくなった反対者 変革のための戦闘 こと切れた敵対者を操作し政令を布告する 自己を拡大するのだ 変革のための戦闘 踏みにじられた者たちこそがいまや王者だ のがれの町から来た王者 変革のための戦闘 膚は裂け肉はほどけ骨がこぼれ落ちて 破綻の果ての合一がある 変革のための戦闘 すべての物資的規定は思うまま 1クーロンぶんの意志 百億父たちの足踏み 百億父たちの足踏み 百億父たちの足踏み 百億父たちの足踏み 太くしなやかな足踏み バラクは預言を履行して眠りについた 邪悪でないことは示せた点で誠実であった 愚劣であることはまだ許されなかった 退歩はなかった あらかじめ決められた道を行った 預言が選んだのはバラクではない 護教の皇帝がそうだったようには 神に揺り起こされもせず のがれの町は砂と帰し 機械も森林も卓越の天空にあった カオティックモブに眉をひそめても それさえまったく節制のうちと 統治は強化される 契約は更新される 過ちは繰り返され 意識は希釈される 眠りのなかには一つの懐疑 意識不明の時代へと 水の失せた砂浜を 駱駝となって行くバラク
バラクオバマの戦闘 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 442.1
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-18
コメント日時 2024-04-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
オバマ大統領、というとちょうど私が小学校の頃にかなりニュースなどで見た記憶があり、今でもその名前がありありと残っている人物なのですが、思えば私は彼のことをほとんど知らない。大統領としての功績とか評価とかはある程度目にするけれど、具体性を持って語れるかというと自信がない。 というとありがちな自分語りめいてしまってなんだか申し訳ないんですが、つまるところそういう人物の輪郭を、正確性みたいなのは置いておいてかなりありありと描いているというのが作品において魅力的に感じられました。なんというか、語られるものに対して真摯で、緻密な印象です。 言葉一つ一つの選び方や、自由の様々な解釈、繰り返しの形で語られる「変革」「ではない」ものたち、そして「変革」「のための」ものたち……とこれらの要素が苦しみながら、ときにもんどりうちながら、それでいて理性とある種の「硬質さ」を伴って文章全体を引き締めているなと。最後はどこかもの寂しげな幕引きではあるけれど、それも含めて……なんでしょう、これだけ色々語って最後にそれかいって感じですけれど「カッコいい」作品だなと思います。 すみません、この作品はこうだ!と言い切れるものがないので歯切れの悪い語りになってしまって……。でも同時に、それでも何かを語りたいという気持ちを引き出す作品だと思います。
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