鏡の中の顔の反対の裏側にある大量の炭で歯を黒くした女が生霊になって責め立ててくる夜に写真の中だけにいる障害者の息子の薄笑いの笑顔にぞっとした僕は歯が黒い彼女に向って守れない活動に狂った夜風にありがとうと言いたい
死神は夏の風に溶けて不死の女の笑顔だけが地球に張り付いている状況に啞然とするが写真の中にだけいる障害者の息子を飛行機に乗せて今日はどこへ行こうかと妻に問いかけると苦しい窓の隙間の鏡からキーンという音がして戦争に近づいていく陸軍だった風太郎が計算機と喋っているのを横目に僕は彼女の口腔に二の腕まで突っ込んで殺意を蹂躙した内臓の音がトクトクと時計みたいに静まった部屋に狂って間違って呼吸して生きて焦って転んで微睡んで今日は百合の花が綺麗だ
死は全くの白で虚無は透明な蛙の卵だと教えてくれた女の子を裏返すとまぬけな音をたてて何もかも死んでしまった日に雑草だけが生い茂っていて僕の虚栄心をケタケタと笑ったような気持ちになると僕はもうむしょうに高くなりたくなって引きちぎった火葬場の茶色の機械の傍にある魔法みたいに明るい風船を持って旅に出る
孤独は果汁みたいに滲んで、女は死に充満していた
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 697.2
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-16
コメント日時 2024-03-26
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:697.2
2024/11/21 20時00分52秒現在
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今晩わ。げんにび、ってどう読み取るんだろうね。幻日なんてのは自然現象でもあるらしいけどね。それにしても霊とか死神とか、怖そうな話しの筋が破綻されて、しっちゃかめっちゃかなんだけど、神秘的なイメージでも目論んでるのかな。雰囲気はわかりますけど、死神って見たことありますか?僕は何度も感じたことがありますよ。まあ、錯覚なんだけど、精神的に追い詰められている時ですね。昼でも夜でもずっと後ろから着いてくる車の中にも怖そうな顔した人間がもやもやと見えてきたりします。特真夜中夜なんかしょっちゅうですよ。昨日も配達中に朝日新聞が違う新聞に見えて、あら!困ったな、一枚どこに配ったのか、と散々走り回って気がつくと籠のなかにちゃんとある。傍から携帯を手にした黒い男が歩きながら通り過ぎては立ち止まり、死神か?狐に包まれた気分になり、ぞっと血の気が引きました。夜はそんな錯覚はしょっちゅうです。なんせ暗闇の時間なのです。 この詩はちょっと目的が中途半端に感じますね。不気味さを演出したいのか、それとも文章の破綻からい何かしらイメージを搾りだしたいのか。でも文字っていうのは不思議で、幽霊とか、悪魔だとか、死神だとか、言葉でそのまま書かれても読み手にはちっとも怖くはないのです。だからストーリーはある。
0笑、ごめんなさいね。また勘違いだ。もう、タイトルは「メモ帳」でしたね。これならなんとなくわかるような。死が取り憑いた紙の洒落のようなものかな。死神。
1「写真の中だけにいる障害者の息子」これがかもしだすおとうさんてきな雰囲気がこの作品を謎の文章からインターネット怪文書に変えたと思う。2ちゃんねるみたいな。シュタインズ・ゲートでなんか、嘘の中にちょっと真実を混ぜると本当っぽい、みたいなことがやってたけどそうだ。テーマというか真実はたった1つで十分にワークする。 報告書でも同じ技術が使えると思う。。
0このサイト内では今までしたことのない考察を試みようと思います。 シュルレアリスム、オートマティスムの手法はかじったことがあるのですが、そこから何を得られるのかということまで考察していなかったので、この作品で実験しようかと。 この手法って、筆を勢いに任せると第二段落(?)の末尾のようにe音が乱発されたりします。また、次の段落だと平静を取り戻すように「~は…だ」というようなa音が多用されますね。最終段落は「果汁、充満」のようにu音で口をすぼめて終わる。最初の段落はなんでしょうね、「~の…の」や、「ぞっと」という風にo音の段落でしょうか 音楽的にはそれぞれの段落はまとまりがあっていいなと思いました。意図的ですかね? もう少し分析すると、o音の一段落目は、様々な新規情報が垂れ流されている感覚で、この詩の世界の奥の奥の奥へ……という風に引き込む「起」の効果があるなと。ただ、言葉の意味はそんな容易に拾えずつまずくから面白いですね。「障害者の息子(これもo音終わり)」とか、泥に引き込まれている感覚。 e音の段落は一番量があって、最後にかけてスピードアップ。承や転の効果があり動的でありつつも、殺意やら生やら、微睡んでなどの静かで冷たいイメージも小出しされるので、この緩急も面白いです。 「結」に向けては、「~は…だ」と答え合わせしているようですが、すんなり入ってくるわけでもない。あ、今気づきましたが、この三段落目の最後、また「~の…の」とo音に戻って「起」の展開が始まってますね。旅に出ますと言ってますし。 口をすぼめて終わる、死に充満する「女」。今までの音とは違うu音で、自分とは対比的な存在ですね。 この音韻分析をふまえて、言葉の意味にまでリンクさせるとものすごく面白そうだなぁと、良い詩を読ませていただきました。 気が向いたら、推薦文を書くかもしれません。
0自動筆記をする際に脳内で画像が浮かぶタイプなのかな。切り替わっていく連想ゲームですね。そのなかで前後左右の揺れも触りも文字として認識し、お話としての方向を定めています。ざぁと流れていくばかりの言葉が淀みない音として、すっと読めるように作られている。その状態をまず初稿とするとこれはtitleにあるようにメモ帳、いうことになるのかなと? ミハイさんが音韻分析していたので、ワタシ的に見えたことをすこし。まあ勝手な解釈です。
1「メモ帳」とあるので、何かの備忘録なのかもしれません。自分の魂の遍歴を叙した詩なのかもしれないと思いました。
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