白い菊と薔薇の花びら - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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白い菊と薔薇の花びら    

    ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、よどみにうかぶうたかたはかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし  世の中にある人と栖と又かくのごとし 「方丈記」鴨長明    わたしの眼にうつる晴れわたる空も曇りゆく空も、 一日というその日が流るれば、 風もまた異なる方向へ明日を導くのだろう 手慣れた雲が一瞬のうちに灰となる 流れる灰は雨にうたれて赤い血に染まる やがてそれは大河の側面を照らす鬼火と姿をかえる  供養に差し出された白い鬼火の花よ 墓穴の底の下から来るなという叫び声も浸る 身は朽ちても尚辛く哀しみが漂う庭の縁側にてながらう 手を砕き人目を気にしながら海深くに散骨すれば 人知れずあなたは山に埋めればよかったの、 、と未だ灰は偲びがたく潮に留まれあり 眺めれば一瞬のうちに影がそらをうつし込む 押さない手を囲う隙間から零れるにぎやかな話術 秋は花壇と想いを亡くす 消え去った微笑みの花 わたしの小さな白い瞳に焼き付いた赤い花びらよ



白い菊と薔薇の花びら ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 756.7
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-03-12
コメント日時 2024-03-20
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:756.7
2025/04/15 10時57分47秒現在
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    作品に書かれた推薦文

白い菊と薔薇の花びら コメントセクション

コメント数(6)
田代ひなの
田代ひなの
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(2024-03-13)

諸行無常、全てのものは時間の流れとともに変わっていく定め そんなメッセージを短い文章の中に込めているように感じられました。

2
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
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(2024-03-13)

田代ひなのさん、コメントありがとうございます。はい、家族(母親)との忸怩たる想いを綴らせています。

3
すぅ
すぅ
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(2024-03-13)

はじめまして! 詞を拝見しました。 赤と白の色のコントラストが美しく 時の流れと故人への想いが 静かに繊細に語られていて 目を奪われました。 素敵な作品を読ませていただき ありがとうございます

0
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
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(2024-03-14)

すぅさん、はじめまして。タブレットが不調でお礼が遅れてしまいました。嬉しいコメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
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(2024-03-14)

はじめの引用文は小文字にするべきなのですが、タブレットではむずかしく?て、お見苦しさはご勘弁を。

0
シノハラマサユキ
シノハラマサユキ
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(2024-03-20)

いい詩ですね。好きです。「よくわかります」というと生意気かもしれませんが、淡々と、静かに、人生の総括をしているといいますか、悲しいけれどそこから踏み出しているというか、そういったことを感じました。なんだかまとまっていなくてすいません。

0

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