ちょうど良い大きさの島を選んだ
渡っていった三途の橋立て
向かい合わせで抱き合って
肺呼吸なんて初めてだから
ニ匹のヒトに似た何か
愛し合ったり盗み合ったり
雲を肴に夜は酔狂
球技大会は予定が合わず
虎に恐れを為し、象は想像し
鼻の位置が少し違ってて
悔し涙の日々是流転
ベスパ走らせ天竺ノ原
二人乗りして蜂蜜の里
果実の定点観測、ロモカメラで記録して
微笑み合う時もサングラスは外さない
対岸の火事は拍手で見送る
ああ恋がそんなに大事なら
夕涼みのスプーン、あ〜んして大盛りの夢
互い違いに一口ずつ
アジアの片隅で新しい元号が生まれる
町内会は白熱し修復は不可能
少し大きくなった気がする島の
今生は短い休暇なんだと
ソウルの草地に水溜りペタリ
あっちにもこっちにも
地上の雨は冷たいのに
あなたの滴は微かに塩味
処女を捨てよ、町から出よう
改札抜けたらマックに入ろう
う、、あ、、う、、あ、、
回転しないベッドじゃんこれ
親不孝ならぬ、俺らを蘇生させちまった
神様(あいつ)こそ最大不幸
何故泣くのかもわからずに
くちづける格好の下腹部は互い違いで
うっ、、、あっ、、、
古い井戸を順番に恐る恐る覗き込むだけの
カンタンナオシゴトデス
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 575.3
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-10
コメント日時 2024-03-14
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 23時34分58秒現在
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韻を踏むようなリズミカルな作りがこの通俗的な語りをコケティッシュに抑えていて強調させないところがいいですね。タイトルは正常位だ。正常域でもないように話しの場面は展開と置かれている。これは最後連のベッドインからしてみれば動きの垣間見れる体位の想像にもつながって逆にエロチックなムードを演出させられます。タイトル、そして構成。見事に通俗的に弾けていて、快楽な作品ですね。こんな通俗的な詩はあってもいいし、刺激にもなります。
1おはようございます。 新しいエデンの創世記がこういう実態だったのか、などと錯覚させられてしまいそうなほど、面白がって読めるイマジネーションだなと思いました。 外界は遠く、アジアは片隅、遠すぎてもはや町内会というように読みまして、ふふ、っとシニカルな気分になりました。 新しい世紀、文化、生命体を想像するのも、それを表現しているものを読むのも、電気ショックを浴びているようで刺激になります。 誤読、失礼しました。 作品、ありがとうございました。
1エロスをどこまで分母と切り離せるかと考えた時に、エロスが実はとても弱い存在なのだと気付いてしまって、何とか救ってあげねばと思って書きました。見えない所では何してるかわからない大人たちに向けて、報酬のない行いこそが最も生きることに近いものではないかと。ありがとうございました。
0ありがとうございます。誤読をしていただいてやっと報われる、それが私の詩でもあります。最近いきなりTwitterのアカウントが凍結されるという、そこで私は考えたのです。私にとってSNSは果たしてエデン足り得る存在だったのか。アイデンティティか若しくはなくてはならない存在のように見えて実はいつか脱ぎ捨てていく存在だったのではないか、と。遠ければ遠いほど愛しさ募るたとえどんなに別れて暮らしてもお前が俺には最後の女だと。天竺は遠く夏目雅子は美しかった。
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