黄色い水曜日の彗星に乗って、連れ去られたへべれけの命令形によって、暴かれた叙事詩の情事を、目撃した血塗られたレキシコンの、怯える声、雨乞いの聖体行列祈祷に、喧嘩を売った、恥知らずの形容詞の兄弟たちと、真夜中にダンス、のちに死すカタルシス、どこにでも、ドアがある、生活と、退屈で窮屈な、緞子、または箪笥、で、ある、もの、との、明確な違いといえば、最新の研究によって、明らかになった、あからさまな、まさかまっさかさまな、何で泣いているの?黄色い水曜日の彗星、
眠る時間だ
まもなく
可もなく
不可もなく
一見すると風変わりな
負荷のかかる孵化は
たえず
轍のつくる文字の羅列によって
交合を繰り返し
黄色い水曜日の彗星が
透き通る
矛盾と嘘の人類史
圏外の懸崖で
存外
楽しそうで良かったね、
罅われた日々に被われた
微々たる機微
指で摘んで食べる
飛べるベクトルと
黄色い水曜日の彗星
何で泣いているの?
私には萌え出づる裏切りの横顔の助詞的働きが、浜に打ち上げられたルビのように、小さな幸せ、と、送り仮名を奪われた孤児に、あくまでも、名乗るべき名を、忘れたものとして、黄色い水曜日の彗星を、できるだけ丁寧に梱包して、ひと騒動起こしてやろうと、闘争と逃走を、掌にかき集める、貝殻には海、黄色い水曜日の彗星、
さあ、出発だ!
またしても
読み方を忘れた漢字に
各々で疒をつけろ!
部首という部首は立ち上がるべきだ
泪の汀の
黄色い水曜日の彗星
すずろに鈴なりの
涼し気な鈴懸の
つつがない
山際を染めていく
朝が
作品データ
コメント数 : 6
P V 数 : 819.7
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-03-07
コメント日時 2024-03-16
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:819.7
2024/11/21 21時31分01秒現在
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意味なんて考える隙がないでしょ、面白さには。まず良、そしてはなまる。
1詩人たちが日々苦悩格闘するのは言葉で扱うのは彗星の如くあたまの中を駆けめぐる文字列たち。漢字は光に遮られ、ひらがなは重力に押し戻されカタカタは塵になる。そして文脈は文体は引力と結びつくのだ。ああ、ぐるぐるとあたまを巡るこの発想が書き方によって頓挫していく。ってな感じでころころと変わる発想は面白いのですが、意味はなくとも先ずは書かれてある言葉たちが読めてしまう。というのもこの詩を系外に飛び出すことを阻んでいるようにも感じます。
1ありがとうございます。はなまるうれしい。
0センテンスが魅力的だと思います。ただ、アンパンだと思って食べてみたらドーナッツだった、そういった中心のない読後感があるかと思いました。
1このコメントを読んでもっと飛躍の可能性があったんだなぁと思いました。精進します。
0作者としても同じように思ってまいます。 中心はありません。 ありがとうございました。
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