別枠表示
満州鉄道の夕暮れ
希望の唸りが聞こえた 煙と同じように煙突を通っていった この世界の夕暮れの震えるような夕焼けの響き それと同じ響きを汽車は叫び、僕を震わせた 汽車は希望と煙を吐き出しながら 唸りと沈黙のうちに荒野を進んだ されど、それに乗り込む人々はいない そもそも線路すらも、とうに朽ち果てた それでも汽車は僕の眼前で この世界の夕暮れの震えるような夕焼けの響きを叫び 過去の四千の日、あるいは夜の中に向かっていった かつての希望と夢をのせて
満州鉄道の夕暮れ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 666.8
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-02-25
コメント日時 2024-03-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
幾度もの鑑賞に堪える、よい景色と情感を描いておられると思います。 満州鉄道というのも、作品の良さにプラスの意味を与えていると思います。 過去の過ちの中でも、良いものがあったのだと。荒野に希望と煙、活動力。 この世界の夕暮れに、かつてあった、夢をのせた響き。 代わりに今また来らんとしているのは、なんなのでしょうか。
1コメントありがとうございます! Red Floodというゲームで、満鉄がなぜか国家として南満州に存在しているのを見て、思いついた詩です。RFのあったかもしれない世界や史実のことを精神的にどうにかこうにか描写しようと思ったのです。 今また来ようとしてるもの、ですか……まあ、良いものだとしても悪いものだとしても、人間はなんやかんやで暮らしていけると思います。きっと。 あまりよい答えではないかもしれないけど。
1かつての満洲鉄道の情景が見えるように想いました。 昔は開拓に向けて希望に溢れていたのですね。
1幽霊としての汽車を想像しました。素敵なモチーフですね。
220世紀は僕にとってはロマンに溢れた時代ですので
0銀河鉄道の夜みたいに何か幻想的なモチーフが欲しいなと思ったら、水晶のように煌き透き通った汽車が思い浮かんだんです。
0情緒がある。
1昔日本は中国でバブルのように景気が良かったですね。 その幻影のひとつが満洲鉄道… 良い作品ですね。
1何度も同じ言葉を使っているんだよね。勿体ないなと思います。唸り響き震え叫び、もっと深く覗いてみませんか?
1ありがとうございます! 出来る限り、情緒性というものを重視しました。
0うっ(図星) 以降、できる限り気を付けます……!
0