三つ葉になったクローバー - B-REVIEW
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三つ葉になったクローバー    

無理やり三つ葉に変えられた 悲しい四つ葉のクローバー 君の太陽は西から昇る データ制限の心臓と とびきり安い新卒の女 麦わら帽子のそのつばは 太陽から助けてはくれない 優雅にバカンスしたあとは 氷の海へダイビング 唐傘をさした横顔を 曇らせるのは明日なのか 許せはするが いつの日か ごみ箱行きが決まってる コンビニの明かりととんぼと蛾 モノクロの世界とフルカラーのたんぽぽ 君のその目に映るのは 飛行機雲か蜘蛛の糸 君の体温には 真っ赤な血潮は流れていない 薬も水も 今の僕には 海の水 わからないものを数えては 全部飲み干して戻してる 野良猫の片足と 自分の右手を天秤にかける 髪を染めても 眉を剃っても 皮膚の色は変わらない 白い空が赤くなったら かもめは遠くへ旅に出る 弱さはどうか弱さのままで 野良犬の遠吠えと狼の瞳 電池で走る電車を止めて これでいいかと睨んでも 私は私で変わらない 14カラットのダイヤモンドと チェーン店のハンバーガー 手招きした手で 自分の首を締めている どうかこの声が 誰にも届かないように 空のシャッターが下りたら君は君でなくなる 朝は朝でなくなる 太鼓のリズムが狂ったら お茶を入れて誤魔化す 別人になった君を見て 気付く人は路上の汚れた老人 もったいないとこぼしては 狂ったふりを続けてる 眠れないようで寝ている きみの宇宙は破天荒 頭蓋骨を突き抜けて 遠くの星へと急降下 思考停止の植物と 終わらない夜を数えてる 犬の餌と明日は 同じタイミングで降る うるさいうるさいと叫んでは また鼓膜を震わせる 君のためにピエロになんて なれたらどんなに良かったか 矛盾だらけの自分と感想 松明を燃やせ


三つ葉になったクローバー ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 431.1
お気に入り数: 2
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-02-04
コメント日時 2024-02-05
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:431.1
2025/04/15 12時20分35秒現在
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    作品に書かれた推薦文

三つ葉になったクローバー コメントセクション

コメント数(1)
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
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(2024-02-05)

紙一重、それに向き合った詩でしょうか。 クローバーの群れを見ると、ふと三つ葉を四つ葉と錯覚してしまったりする。逆もしかり。不均衡な言葉や物事を、振り子のように描いていて、読んでいてチカチカ目眩がするようです。私はこういう詩、好みです。 薬も水も 今の僕には 海の水 この言葉にあるように、物事の変化は「僕」の主観が必ず関わる。三つ葉になったクローバーは、実は四つ葉だったかもしれない。 松明という明かりで、自分の中の矛盾を照らして、像のゆるがない四つ葉のクローバーを探しに行こうとしてるのでしょうか。最後、めげない気持ちが表れてていいです。

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