フィラデルフィアの夜に 47 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に 47    

フィラデルフィアの夜に夢を見ます。 朝になり、昼になり、夕暮れ時になり、男は何かを探す。 誰も近づかないゴミの山。不法投棄のゴミの山。 男は見つけたスコップ一本で掘り続け、何かを探す。 汚れも臭いも疲れさえも気に留めず。 再び周囲は暗くなり始め、再び夜になり始めた頃。  穴を見つけた。 深い深い、何も見えない穴。  何年も着続けた一張羅を汗と汚れで腐敗した様な悪臭を放つ男は、そこで今日初めて動きを止めた。 立ちすくみ、熱くなった体に冷たい汗が流れる。  夢を信じろ。  男はその穴に飛び込みます。 勇気を振り絞って、夢を信じて。 今日、ここまで夢で見た通りなのだから。 細い針金に導かれる夢の通りなのだから。  男は長い夢を見ました。昨日の夜から今日の明け方の事。 今日の目覚めから寸分違わない夢の事。 手首に細い針金がいつの間にやら絡みつき、その針金がゴミの山に続いていました。 そして見たかった物が、その夢の中で展開されていたのです。 もう一度見れるのなら。  男はその思いで、一歩踏み出し穴へ飛び込んだのです。 夢を信じて。夢だけを信じて。 穴は深く深く、男を飲み込んでいきます。  どれだけ穴の中へ落ちていったのか。 歯を食いしばり、汗を噴き出しながら男は真っ暗な中を凝視すべく目を瞬きせずに見開き続けています。  手首が、男を導く細い針金は未だ下に続いていて、それは夢の通りです。 歯が砕け始める音が耳に入り始めた時、落下が止まりました。 蜘蛛の巣の様な、鳥の巣のような、何かに包まれて。 落下の衝撃がきっかけに針金が淡く、微かに光り出す。  仄かに、夢を描き出す。  男の夢、希望。 見失って、ほんの僅かに心の中にだけあったもの。 遠い過去からの夢。 それは英雄になる事。 最近見たかった夢。  それは家族を持つ事。  勇気を持てず、英雄になれず。 心を壊し、家族もいない。 それでも、見たかった物が展開されています。 光り出す針金が、暗闇の中で輝きながら、夢の輪郭を模って。  夢でいいから見たかったものが、涙で滲む現実となってここに表れているのです。  哀れに思える今の自分に、輝く夢に目を背けました。 歯が砕ける音と共に、目をこれ以上なく見開き、涙を垂れ流しながら、夢を見続けます。  男は汚れた手を口に入れ、砕けた歯を取り出します。 元々虫歯だったからちょうどいい、と思いながら。  いつもと変わらない夜に。 男がもう十分だと思った瞬間に、手首に巻き付いた針金は輝く夢の針金とは別の方向に誘いました。 外に戻る道へ。  長い長い穴を、細い針金が頑丈に編み込まれただろう梯子を一歩一歩昇りながら、疲れても休みがたい道程を、時間をかけて登っていきます。 暗くつらい道のりではありましたが、体の限界を超えて登っていきました。  目の前にあるのは夜。 変わらない日々の暗い時間。  男は街灯と月明りが照らす穴を、目の前にあった鉄板で塞ぐ。  一瞬空を見上げ、目の前を向く。 今、見れるものを見据えて。 汚れ切った一張羅に身を包まれながら。


フィラデルフィアの夜に 47 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 681.4
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-01-28
コメント日時 2024-02-03
#現代詩
項目全期間(2024/11/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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閲覧指数:681.4
2024/11/21 23時11分31秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 47 コメントセクション

コメント数(4)
黒髪
作品へ
(2024-01-28)

イメージ喚起力が素晴らしい。 銃夢という漫画のくず鉄町を連想しました。また、レイ・ブラッドベリのような雰囲気もある。 最後の一文に拍手。 >汚れ切った一張羅に身を包まれながら。

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羽田恭
黒髪さんへ
(2024-01-28)

レイ・ブラッドベリは知りませんが、銃夢は一通り読みました。続編は読んでいませんが。 そう言われるとクズ鉄街の雰囲気が近いですね。 ゴミだらけで汚れ切って色々腐敗してながら、人によっては地面に足を付けて懸命に生きている感とか。 実は小説家になろうの企画で勇気がテーマのファンタジーを募集していたので書いた作品になります。 あと先月に夢の中でというテーマの童話を募集していたもののフィラデルフィアシリーズで書き忘れていたので、そのテーマもついでに盛り込んでいます。 >汚れ切った一張羅に身を包まれながら。 この箇所ですが、自分も気に入っています。 自分が元普通科(要するに歩兵)の自衛官でそれからずっと牛相手に仕事をしていたのもあって、汚れた服というのは場合によっては勲章になり得るという思いがあります。 この人物にとってもきっとそうなのだと。

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A・O・I
作品へ
(2024-02-02)

安定の筆力で読ませます、かっこいい!

0
羽田恭
A・O・Iさんへ
(2024-02-03)

ありがとうございます!

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投稿作品数: 1