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遠吠え
犬でもなんでもいいから生まれ変わりたかった 間違いを抱えたままの自分でいるのが苦しかった 僕が生きてる今は あの不正解の続きだ 今の自分のままやり直せても意味ないよな だって一度出した答えは へばりついて離れないから また同じことを繰り返す 貴方は何を思っていたの 何に苦しんでいたの 私の知らないところで 貴方の心は私の知らない色になっていた 貴方は一度もさようならなんて言わなかった 先に逃げ出したのは僕の方だ 今日もまた貴方を思い出して 夜の睡魔に逃げていく 願いが叶うなら 貴方の心の全てが欲しい 生まれた時から世界から愛を感じなかった 孤独と不信の道を歩んでいた そんな僕に貴方は似たもの同士だと 笑いながら言ってくれた どうせ幸せにはなれないから せめて傷を舐め合って生きていこう そんなくだらない約束が僕らを繋いでいた でも 貴方はきっと 私もきっと 孤独を押し付けていたんだろう 歪な形の友情に 僕は耐えきれなくなった だから逃げ出した 誰も悪くないっていうのは簡単だけど きっと貴方はそんな言葉を聞きたいわけじゃないのだろう あれから僕は独りじゃなくなったし 人を信じれるようになった きっともうこれ以上何をしたって不正解だ 恥の上塗りだ でも言いたいことがあるんだ 貴方は孤独じゃなかった 貴方には僕がいた 貴方は僕を信じるべきだった 一度でもいいからその目に本当の僕を写して欲しかった
遠吠え ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 463.7
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-01-21
コメント日時 2024-01-22
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「貴方」への感傷的な心境が、なまなまと、切実に記述されており、好感を懐きました次第でございます。 洗練しようとすれば幾らでも削ぎ落とせる、修辞の美に基準を置きましたなら余計ごとになるかも知れない、その様な記述が却って瑞瑞しく、精彩を付帯致しております。 虚ではなく、実の精神から発せられる、ともすれば虚的美辞麗句に置換されてしまう様な、豊潤な精神の実在性、誠実性。 醸せば詩歌に必須である余情となりうることでございましょう。 言い遂せがたい、名付け難い精神の余白を、これからも培われ、詩へと定着をせしめて下さいます様に。
0「貴方」への感傷的な心境が、なまなまと、切実に記述されており、好感を懐きました次第でございます。 洗練しようとすれば幾らでも削ぎ落とせる、修辞の美に基準を置きましたなら余計ごとになるかも知れない、その様な記述が却って瑞瑞しく、精彩を付帯致しております。 虚ではなく、実の精神から発せられる、ともすれば虚的美辞麗句に置換されてしまう様な、豊潤な精神の実在性、誠実性。 醸せば詩歌に必須である余情となりうることでございましょう。 言い遂せがたい、名付け難い精神の余白を、これからも培われ、詩へと定着をせしめて下さいます様に。
0非常に考えられた、また正しい感覚に従った素晴らしい詩文だと思います。 貴方への愛、貴方からの愛。逃げ出してしまった自分への正しい後悔。 どれだけでも理想を求めようとさせる孤独の投げる精神性。 本当の僕を自分で知らなかったゆえの過ち。 まだお若いことを考えると、その未来がいかに良いものになるか、少しくらくらします。
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