フライデーナイト - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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フライデーナイト    

リリー、きみのはいたため息が 夜空に小さな雲をつくって 月の光を隠すとき ぼくはその雲をちぎって食べてしまおう あまい、あまい、きみのため息 リリー、きみのながしたナミダが 川を旅して ひろい海にながれついたとき ぼくはその海を飲みほしてしまおう しょっぱい、しょっぱい、きみのナミダ リリー、あついミルクセーキをいっぱいいかが? にがい、にがい、ぼくのミルクセーキ リリー、 きみのため息もナミダも その唇も胸も腰も脚も 全部、全部 ぼくのものさ! 骨までしゃぶらせておくれよ リリー! リリー、きみの骨はきっとすっぱい ちょっと待ってて、そこのコンビニで買ってくる リリー、 ぼくはもう大人の男 きみはもう大人の女 わかるだろう? さあ今夜はフライデーナイトさ



フライデーナイト ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 766.7
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-01-11
コメント日時 2024-01-13
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:766.7
2025/04/15 14時22分17秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フライデーナイト コメントセクション

コメント数(6)
鷹枕可
作品へ
(2024-01-12)

現代の宗教詩でございますね。 軽みの中からに拠ってのみしか、世界像を描写出来ぬ消費型資本主義社会への皮肉と、受け取らせて頂きました。 表記「ナミダ」の居心地の悪さも面白く。 一種の被‐殖民地の哀歌と致しまして、拝読をさせて頂きました。

1
楓
鷹枕可さんへ
(2024-01-12)

コメントありがとうございます。 消費型資本主義社会への皮肉とは、自分で書いていて、お恥ずかしながらあまり考えておりませんでした。 先日、同窓会がありまして久しぶりに初恋の相手と再会したときに、ふとこの詩を書いてみたくなりました。ひどく個人的な詩です。きっと、何年経ってもあの頃の思い出というものに、支配されているのだと思います。

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熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2024-01-13)

この、ロマンチックな雰囲気をぶち壊す展開、好きです。ストレートにぶち壊すやり方ですね。第三連から清々しい。 そこで詩は終わるのではなく、性衝動に支配されるこの勢いと、受け手の嫌悪感から読みが加速されていく。それでも、受け手は「リリー」という名前を読む時は、ゆっくり再生されるだろうと思います。そこだけは、敬意を払うように。受け手だけが、リリーの気持ちを包み込めるように読める存在だなと、序盤のところだけを心に留めて去っていきたい、そんな風に感じた詩でした。

1
黒髪
作品へ
(2024-01-13)

一つの完成形を持った愛の詩ですね。ロマンチックもその到達も。 それが詩になると、成人の詩として読めます。こうした幸福な夜を、 そのひと時を読者に話すことで、人々は私だって、とか俺だって、 とか思って、頑張ることができると思います。

1
楓
熊倉ミハイさんへ
(2024-01-13)

コメントありがとうございます。 浪漫的な外側に隠された、透き通るような性衝動を描くには、まだまだ私の創作力では難しいようです。 機会があれば「リリー」目線の詩を書いてみたいと思います。

1
楓
黒髪さんへ
(2024-01-13)

コメントありがとうございます。 届くはずもないのですが、いつか「リリー」にこの詩が届けばなと思ったり、思わなかったりです。 成人すると、あの頃のように純粋な優しさだけではなく、いろいろなことを考えてしまいます。

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投稿作品数: 2