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ねこ
ねこのいない人生は、さびしい。 ねこの毛は、フワフワで、ふっくらしている。 ねこは、とっても軽くて、項垂れると、お尻が重くなる。 なんにでも合わせ、従うけれど、真似することは出来ない。 真似よりも、従う方が好きなんだ。 真似が下手なのは、入り込まないで、突き抜けてしまうから。 ねこは、自由。 ねこの軽さを利用して、ねこを携帯のように、とっても持ち運び便利なものにしたのは、誰だ? ねこはヒステリックに泣き喚くが、一つも筋が通っていない。 ねこの自由がない時代。野良猫のように這いずり回り、ねこを探しても、やっぱりねこにはなれず。ねこの真似だ。 獣として愛されたい。人間として認められたくない。 ねこを従わせることは、人間として勝者になることだと思う。 それでいて私はねこを従わせるより、ねこと戯れる方が好きなので、手に入れようとすると、ねこは私からいつも離れていってしまう。 ねこが従うのは、手に入れようとしない人だけだ。 戯れる方が好きなのに、何故手に入れようとしてしまうのか? それは、戯れ続けたいから。 戯れ続けたくない人たちが、従わせていく。それで大人になる。 本当に、そうなのだろうか? 私は、本当はねこは大人になった後も戯れ続けたいのだと思う。 手に入れようとしなかった人たちがなにが出来たか? 従わせることしか、出来なくなってしまったのではないか? それは本当は、手に入れたくなかったからではないか? なんで手に入れてしまったかというと、戯れたいからじゃなくて、相手の要求に応じていたら、向こうが従うようになったから。すると、戯れがなくなっていく。 誠実さや真面目を男性に求めるというのは、そういうことなのだ。 ねこは、その脚力で、ヒョイと垣根を飛び越え、じっと相手を睨み、懐に入り込む。 石や、岩だらけの人生は、さびしい。 ねこの鳴き声が聴きたい。 ねこの鳴き声がきこえなくなったのは、ねこをどこかに閉じ込めてしまう人が、増えてしまったからかも知れませんね。
ねこ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 506.0
お気に入り数: 3
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-01-10
コメント日時 2024-02-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
理路が確りとしていらっしゃいながらも、「ねこ」の暗示する処の興味深く。 現代社会への問題提起と致しましても、強固なものがあらせられると。 「理」と「情」の対立項を、「理」の立場から解消なされようとしていらっしゃる様な、不思議な「情」‐憧憬の詩文が記述為されていらっしゃると、感受を致しました。 誤読でございましたならば、申し訳ございませんが。
1ありがとうございます。世の中舐めたものじゃない。というのはこういった見識を内に秘めながらそれぞれ過ごしているものかと。しかし、それが中々見えないのが、現代社会。ポピュリズムの時代というのは、見えないわからないことが沢山ある。それが混乱を深め疲れ彷徨う原因だと思います。 これだけ深読みして頂ければこれ幸いでございます。 その解釈が正しいかどうか? それは正しいです。つまり不快でなければ良いのです。
0猫への切望が 「猫の恋」にならないのが とても表現されていると感じました
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