能登半島地震からよせて - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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能登半島地震からよせて    

ゆるし 柔らかいまん丸とした頬は、 いつしか柘榴のように色付いて実ができる  落照を感じる頃には 腹の奥から伝う大地の叫びが轟いた 刺すは硝子の破片と私のこころ。     喜びに満ちた宴は 瞬く間に滔滔と流されてしまった 纏わりつく現実に 幻さえ思えた今日のこと 背けたい本能が誰かに掴まれている。      届けたい言葉は 泡影となり溶けてゆく 皓皓と隙間から手元を照らすのは 滄海からやってきた豪華客船のよう 指すは眩しい未来を夢見る豊かさ。   今まで注いできた幸せは 牡丹のように枯れた 暗い瓶の中で蓋を閉められ 浅くなる呼吸に小さな泡を吐く私のからだ  今でも潮鳴りに重なって聞こえる 誰かの声     穏やかな顔には似つかわしくない  温かい想い出と  いのちのゆるし。



能登半島地震からよせて ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 537.0
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2024-01-06
コメント日時 2024-01-07
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
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閲覧指数:537.0
2025/04/15 10時47分33秒現在
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    作品に書かれた推薦文

能登半島地震からよせて コメントセクション

コメント数(1)
鷹枕可
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(2024-01-07)

修辞も巧みで、身体感覚も有り。哀切と祈念と、被災地には似付かわしくはない私達の日常が結句に、矛盾の様にはりつけられていらっしゃる。 上手い、と思いました次第でございます。

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