思い出をざらざらにする
友情は灰色に濁る髑髏
現在地点を爆破する火曜日
神様に手紙を書いて眠る夜は
ショートケーキの苺に降る粉砂糖
神様、僕の命を丸く灯します
無重力の海でパンダは泳ぐ
世紀末のチラシを破る銀河の日は
予言だって幻にしてさ
運命の子?
知らないよね
いらないって言われたし
英語だってろくに話せない
計算も間違いだらけで
街の明かりが眩しくて
体が光の粒子になるような
青空を隣にいる女の子と分かち合えたなら
口づけの跡で季節が汚れても
そんなの自然だよって
笑いあって
人気のない
神社の石畳でシャボン玉を飛ばす
一緒に
歩けなくても
二人で浮かべたシャボン玉が
今もあの日から宇宙をずっと漂っている
星の光を受けて
虹色に輝きながら
輪廻の果てで、また会いたいね
よく通る声で
罪も科も全部告白して
ただ願うよ
昔話からこぼれ落ちた僕の
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 556.5
お気に入り数: 3
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-01-06
コメント日時 2024-01-09
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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閲覧指数:556.5
2024/11/21 23時38分06秒現在
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>神社の石畳でシャボン玉を飛ばす 此処で鷲掴みにされました次第でございます。 此の取り合わせの妙とは。一幅の絵の様でありつつも。
0激しく煌めく詩だと思いました。著名な詩人の詩を今まで僅かながらですが読んできました。が、今までこのような種類の表現力を持つ詩を見たことがないです。感服です。 言葉に物怖じしないスタイルが見受けられます。「友情は灰色に濁る髑髏」の体言止めや、「神様、僕の命を丸く灯します」の主体の曖昧さ、「計算」や「英語」といった軽い言葉からスケールのある「光」、「青空」へとイメージが移るカメラワークが滑らかで読んでいて気持ちいい。おそらく音の響きもマッチしている。圧巻です。 とても、欲を言えば後半の締め方、「虹色」や「輪廻」、「罪」といった言葉がサラッと使われているように思えて、この詩の色が抜けて透明になっていく感覚がしました。私は、もう少し中盤までの予想のつかないパンチを期待していましたが、これもまた次の作品も読んでみたいと、強く思わされる詩でした。 良い詩をありがとうございます。
0鷹枕可さん、ありがとうございます。 小さなころ、近所にある神社の隣の公園で遊んでいたことがありました。 そういう意味では、自分の原風景なのかもしれませんね。
1熊倉ミハイさん、ありがとうございます。 大変な高評価をいただき、ありがとうございます。 >「虹色」や「輪廻」、「罪」といった言葉がサラッと使われているように思えて、この詩の色が抜けて透明になっていく感覚がしました このご指摘を受けて、なるほどと思いました。 そこに言葉の薄さがあるのは、おそらく僕自身がその言葉たちの使い込みが浅いからだと思います。 その点は自分では気づけていなかったので、ご指摘いただき感謝します、ありがとう。
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