ダンサーと節夫
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トロイアへの雅歌・断章
なだる薫風散りぼふ菊花 須臾の黄昏今いぞや トロイの陥落 炎に城郭落ちぬれば 切り裂き惑へる臣君の 胸戸へ赫と茱萸散りぬ パリスに 薔薇 カサンドラ 円盤 審判図録に横たはる 忌名の兄に恋焦れ 薔薇と変じき妹の 夜毎傳へる死の予告 * 木馬踊れ、兵はダリアが屍のごと噴き出でて 勝鬨挙げる僭軍へ 雷霆朱に轟きぬとも 霙あへなく散るかたへ 堪へ堪へて生絶ゑし 同朋の屍へさしぐめる 不遇の花を罌粟といふ * 妻籠の宮廷奥所ふかく森 柱邊靠るる血の痕へ 復讐は百合 仇は銅 あかがねいろの瞳もて 細君貫く鳩尾の 目鱈矢鱈に襤褸なし 襯衣は真赫く染みながら アガメムノンは斯く事切れり * 供犠としてをとめは海へをとこ達は敵へふかく歿しき 運命（モイラ）
トロイアへの雅歌・断章 ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 4
Ｐ Ｖ 数 ： 700.2
お気に入り数： 0
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2023-12-23
コメント日時 2023-12-25
Ｐ Ｖ 数 ： 700.2
お気に入り数： 0
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2023-12-23
コメント日時 2023-12-25
#現代詩
| 項目 | 全期間(2025/04/15現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文
トロイアへの雅歌・断章 コメントセクション
コメント数（4）
すごくいい
1お褒めに与り、嬉しく存じます。 旧仮名遣いにて詩作をする、とう夢が、今となりまして漸う叶いました次第でございます。
1古代ギリシャと言うか、トロイア戦争や、ギリシャ神話のアガメムノン、パリスまで出て来て、トロイア戦争の原因や、パリスの審判にも思いが至り、不遇の花の罌粟が笑っているようにも嘆いているようにも見えて、詩の核心部分が揺れていると思いました。
1ご批評を賜り、嬉しく存じます。 言葉を、情報伝達の目的ではなく、言葉そのものの美質、美学に拠って立ち上がらしめる記法を追求致しましたら、 此の様な作品と為りました次第でございます。 終行迄の過程を味わって頂けましたならば心より幸いに存じ上げます。 目指せ、能面的多面性。
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